日本のみなさんへは一日遅れとなってしまいましたが、Happy Friday アメリカではこの言葉は金曜日の帰りのあいさつで使われています。あと、友人とのメールといったカジュアルな場面でしか使われませんが、これに関連して TGIF(Thank God It's Friday)という表現もあります。アメリカの有名チェーンの一つで日本でもお店を展開しているTGI Fridaysもこの言葉に由来しています。
そして、この時期の挨拶でよく聞くのがHappy holidaysという言葉。意外にもクリスチャンがかなり多いアメリカでは、クリスマスは聖なる一大行事Thanks givingが終わる11月末から街にはクリスマスツリーが登場し、年明けまでNYの街を彩っています
この時期をクリスマスとは違った形でお祝いしている人たちも多くいるのがここNY。ユダヤ教徒の人たちは、クリスマスではなく、ハヌカ (Hanukkah)のお祝いをします。そのため、テレビでも街でも、Merry Christmasではなく、Happy holidaysという表現が使われているのは面白いです数日前に会社の入っているビルの1階で、ホリデーシーズンのお祝いとしてお菓子が配られていたのですが、ここでもクリスマスツリーと一緒にハッピーハヌカという看板があちこちに。
ハヌカは8日間続きます。ユダヤ教徒でない限り、彼らがどのようにしてハヌカ のお祝いをしているのかは垣間見ることができないのが残念ですが、街でよく見かけるのがこのキャンドル。不思議なことに、2009年にこちらで迎えた初めての冬は、慣れない生活、英語での暮らし、学校に就職活動と全く余裕がない時期で、外には出ていたものの、このキャンドルを目にすることは全くありませんでした。
しかし、どうやったらこのキャンドルを見逃せるのかと今では思うほどに、街中にあふれています(笑)オフィスビルでは、入り口に大きなクリスマスツリーが飾られている(なんでも大きいのがこの国の特徴ですが、アメリカのクリスマスツリーは数メートルはある巨大なものばかり)のと同時に、受付にこのキャンドルが置かれていますまたマンションの受付けにも必ずといっていいほど置かれているハヌカキャンドル。
ハヌカのキャンドルは、ハヌカの8日間の間に右から1本ずつ灯されていきます。しかし、写真のキャンドルをよく見ると、真ん中の少し高くなっているろうそく+8本のろうそくで全部で9本あります。ハヌカのキャンドルを灯すのに、既に灯したろうそくを使ってはいけないようで、そのため真ん中のろうそくの火を使って、毎日1本ずつろうそくに火をつけていくそうです。2枚の写真とも、ハヌカ6日目の夜に撮影したので、真ん中のろうそくを除いて、6本のろうそくに火がついています
このブログでもたまに紹介していますが、いろいろとルールが多いユダヤ教社会。このキャンドルの灯し方にもルールがあり、日没直後に灯し、火は最低でも30分は灯されていなければいけないそうです。
以前、敬虔なユダヤ教徒の同僚に、ハヌカとはどんなお祝いなのか聞いてみたのですが、ユダヤ教徒の歴史に基づいていて、その知識がゼロの人には説明が難しいといって困っていました。
何のお祝いなのかはいまだにさっぱり分かりませんが、毎日帰り道に一つずつ火が増えていくろうそくを街で見かけながら家に帰るのは、この時期のひとつの楽しみでもあります。
NYには毎年、世界最大のハヌカのキャンドルが登場します
場所は、Grand Army Plaza。5番街の59丁目。ハヌカ初日には、ユダヤ教徒であるNY市長のブルームバーグさんも点灯式に参加することで知られています。できれば、どれだけ大きなキャンドルなのか見に行ってみたいと思っていますが、明日がハヌカ最終日なので、もし間に合わなかった場合には、気の長い話ですが、来年行って写真をアップします!
皆様、良いホリデーシーズンをお迎えください