すっかりご無沙汰してしまいましたが、みなさまお元気ですか。
年々暖冬になっているニューヨーク。15回目を迎える今年の冬は、私のニューヨーク生活の中で一番の暖冬です。そのため、気分はまだ冬になりきっていませんが、暦は着々と進み、今年もあと1日となりました。
2022年後半から完全に脱パンデミックとして動き出しているニューヨークですが、この12月にパンデミック以来初めての対面でのホリデーパーティーを開催したという団体も多く、今月はホリデーパーティー続き。12月だけで8つものホリデーパーティーに参加しましたが、そんなパーティーシーズンも明日の友人夫婦宅でのNew Year's Eve Partyで締めくくり。
毎年この時期のブログで書いていますが、アメリカのこの時期の挨拶は"Happy Holidays"
様々な宗教の人に配慮してこうした表現となっているのです。
アメリカにはお正月文化がないので、ホリデーモードは年が明けても1週間ぐらいは続きます。そのため、クリスマスツリーなどの装飾も年が明けても見られるのは、日本との大きな違いかもしれません。
今日明日は年内ラストスパートで、今年中に書きたかったブログの記事を書いていきたいと思います。
今回の記事では、ニューヨークのホリデーシーンを。四季の変化があるニューヨークは、どの時期に訪れてもそれぞれ違った良さがあると思いますが、特に街が華やぐのは、11月後半から1月頭にかけてのホリデーシーズンです。
クリスチャンの人たちにとってはクリスマス、そしてユダヤ教徒たちにとってはハヌカという大きな行事があるのがこの時期。そのため、街中で巨大なクリスマスツリーやハヌカの独特のろうそくが見られるのです。
また、ブランド街として知られる5番街の超がつくほどの高級デパートは、毎年多額の予算を投じてホリデー仕様のウインドウディスプレイを作り上げています。
その筆頭がSaks Fifth Avenue。高級すぎて私が買えるようなものは全くないため普段は足を踏み入れないデパートですが、かの有名なロックフェラーセンターの目の前に位置するこのデパートのホリデーシーズンのウインドウディスプレイにかける意気込みは群を抜いています。
そんなウインドウディスプレイを手掛ける少数精鋭チームの入念な準備については、昨年、ウインドウディスプレイチームのマネージャーのMatteoにインタビューさせていただく機会に恵まれ、このブログでご紹介しました。
世界中の人たちが注目するSaks Fifth Avenueのホリデーディスプレイのお披露目は毎年11月末。オープニングイベントまで情報が漏れないように徹底的な管理がなされるため、実際にウインドウディスプレイを手掛けているチームなど一部の人しかディスプレイの内容を知らないそうです。
今年はChristian Diorとのコラボレーション。デパート正面の壁全体を使ったショーにはDiorを象徴するロゴも散りばめられて迫力抜群。また、ウインドウディスプレイは、Diorのオートクチュールをミニチュアで再現していて、リアルなマネキン用のドレスを披露してきた例年とは違ったトーンとなっていました。細部にまでこだわった街並みやドレスを食い入るように見る人たちが多かったです。
アメリカのホリデーシーズンはこの1年に感謝する時期でもあります。
会社は従業員への感謝の想いから盛大なホリデーパーティーを開き、友人たち、また、様々な団体も、この1年の交友関係に感謝を示すと同時に翌年への架け橋の意味合いも込めて、ホームパーティーや持ち寄り形式(ポットラック形式)やケータリングなどを楽しみます。
何年も前から交友関係が続く友人もいれば、パンデミック前後に親しくなった友人たち、そして、パンデミックで連絡が途絶えていた友人からの久しぶりのお誘いも。気づけば人生の3分の1の年月を占め、私の第二の故郷となったニューヨークでの素敵な出会いに感謝するばかりです。
今月撮りためてきたニューヨークのホリデーシーズンの光景をお楽しみください♪