連日猛暑が続くNYです例年、湿度は日本より低めだったはずなのですが、今年は異様な蒸し暑さです。
そんなNYの街に、この夏突如出現したのは、Citi Bikeという青い自転車たち驚くべきことに、ある日の朝、突然街中のいたるところにこの青い自転車が置かれていたのです
Citi Bikeは、シティバンク(Citi Bank)が4100万ドル(約41億円)ものお金を拠出して、NY市と一体になって始まった自転車のシェアプログラム。街中のあちこちに自転車置き場があり、好きな場所で自転車を借り、好きな場所で自転車を返すことができるとても便利なプログラムです。
これまで、NYで自転車といえば、出前の食べ物を運ぶ人たち(通称delivery guys)がものすごい勢いで車道を自転車で駆け抜けている光景が一般的でした。それ以外では、1台数万円もするような高価な自転車に乗っている自転車愛好家をたまに見かけるぐらいで、日本のように主婦がママチャリに乗って買い物に行くようなことはありません。その理由はさまざまだと思いますが、道が日本のようにきれいに整備されていず、ぼこぼこしているため、自転車に不向きであること、街中に自転車置き場はないので、歩道の電柱にチェーンをつけて自転車を停留することになりますが、残念なことに盗難が多いこと、オンラインショッピングが発達していて日用品(食べ物も含め)の全てを自分で買って持ち帰らなくても済むようになっていること、などが挙げられると思います。
しかし、このCiti Bikeの登場により、NYの光景は一変しましたCiti Bikeを通勤に利用する人が続出していますスーツ姿のサラリーマンが青い自転車に乗って街をさっそうと走っている姿はなんとも不思議な光景ですが、天気の良さも手伝い、朝と夕方の通勤時間帯には、自転車置き場からは、ほとんどの自転車がなくなっていますこのCiti Bike、値段もとてもお手ごろで、24時間で9.95ドル、1週間パスは25ドル、年間パスは95ドルとなっています。年々値上がりを続けている地下鉄(1乗車2.25ドル)に代わる交通手段として利用する人が増えているのは、興味深い現象です
観光でNYに遊びに来る方の足にもなる便利な自転車。NYに来た際に、ぜひお試しください