空高く輝く星空その重厚で歴史ある造り
人通りが途絶えることのないNY最大のターミナル駅でありながら、その美しさから映画の舞台になることも多いグランドセントラル駅
日本で言えば東京駅のような存在であるこの駅は、NYの東西と南北を走る地下鉄の交差駅であると同時に、アップステートと呼ばれるマンハッタンの北部へ走る列車メトロノースの終着駅でもあります。
そのグランドセントラルの光景、そして人の流れを大きく変える決議が本日27日、MTA(NYの地下鉄会社)により可決されました。それは、NY1の人気店舗、AppleとShake Shackの入居です
Appleは日本でも誰もが知るハイテク企業
そしてShake Shackとは、NYでは知らない人がいないといっても過言ではないほどの人気ハンバーガー店ですNYといえば、ハンバーガーはいたるところで手に入るのですが、ここのハンバーガーは間違いなく1番の味NYに来て間もない頃、どのハンバーガーを食べてもモスバーガーにかなうハンバーガーはないと信じていた私ですが、Shake Shackと出会ってその価値観は変わりました。一番混んでいるマディソンスクエアガーデン店では30分以上の待ち時間は当然となっていますが、それでも行列が途絶えることはありません
Appleが入居するのは、2階のバルコニー部分。現在営業しているレストランに、8年早くリース契約を終えてもらう代わりに5百万ドルを支払うことになっての入居ですそして、Shake Shackが入居するのは、地下のレストラン街。NYでは珍しいデパ地下のようなレストランが集合している一角を借りることになりました。
注目のAppleが入居するエリアはこんな感じです。店舗出店には何よりも「場所が命」と言われるNY。この店舗でAppleはどれだけの売上を稼ぎだすのでしょうか。早くも多くの人の目が集まっています。
気になる家賃は、Appleが年間80万ドル(10年後からは、年間100万ドル)、Shack Shackが当面の間、年間43万5千ドルと言われています。なお、Appleの場所を退くことになるレストランは、Appleが支払うことになる家賃よりはるかに安い年間26万ドルあまりしか支払っていなかったことも話題になっています
グランドセントラルの集客をさらに高めることが予想される今回のMTAの決断それは、慢性的な財政難に苦しむMTAの資金獲得作戦でもありますNY市民を悩ますMTAの財政悪化問題については、いずれ記したいと思いますが、元気な企業の代表格であるこの2つの会社のグランドセントラル駅への進出は、NY市民だけでなく観光客にとっても大きなニュースです