3月22日の夜8時をもって、ヘアサロンやネイルサロンなどのサロンの無期限営業休止、そして、non essentialの仕事に従事する人たちの完全自宅勤務の州知事命令が下ったニューヨーク。これに伴って、かなりの数の人たちが在宅勤務に移行しました。
そんな生活もまもなく3週間。時間の感覚、曜日の感覚がなくなって、生活のリズムを掴むのに苦労した人は私を含めてたくさんいるはずです。
1ヶ月以上早く春が到来したニューヨーク。自宅隔離中に冬物の洋服も整理しようと思っています。
日本でも大都市で緊急事態宣言が発動されたため、自宅で過ごす時間が長くなる生活へと移行した人たちも多いことと思います。不要不急の外出は禁止(NYでは当初は罰則規定はありませんでしたが、その後、違反者は最大500ドルの罰金、そして今では1000ドルの罰金となっています。)のNYと違って、日本の場合は外出の自粛要請と緩い規定ですが、それでも、この状況の中で、今後家で過ごす時間は確実に長くなるでしょう。
日本の友人や知人たちからは、この状況の中で会社でもどこでもどんよりとした重い空気が漂っているという話をよく聞きます。でも、今しかできないこと、そして隔離生活だからこそできることも色々あることを、この3週間の間に学び、あんなに外に出ることが好きな私も、不思議とこの特殊な環境の中で心穏やかに暮らしています。
今日は、自宅隔離生活の過ごし方を紹介したいと思います。
運動を忘れずに:仕事が忙しいことを理由に、職場まで片道20分歩く以外にほぼ運動をしてこなかった日々ですが、コロナをきっかけに、平日は毎朝オンラインでズンバクラスを受講しています。先生は、アイラッシュサロンとジムで働くフィリピン人女性。両方の仕事が一時的にできない状況の中にいながら、毎朝ハイテンションでzoomを使って無料のレッスンを提供してくれています。アメリカではオンラインでダンスやヨガクラスを無料で提供している先生がたくさんいます(その場合、皆任意で寄付を行なっています)。時差を利用して、日本からでも受けられるクラスもたくさんあると思いますので、そうしたクラスを受けてみるのはおすすめです。
Stay connected: 先日のブログでも書きましたが、一人で部屋に篭り続けるのは健康的ではありません。私の場合、コロナ騒動直前にでき上がった友人5人とのチャットグループで、朝から夜まで色々語っています。面白い動画をシェアしたり、それについての感想を言い合ったり、時には人生の深い話をしたり。面白いことに、このグループのメンバー、それぞれ親友同士だったりするのですが、全員で会ったことはまだありません。それでも、親友の親友、というつながりで、赤裸々に色々語り合っています。こういう仲間がいるのはありがたいことです。どんな形であれ、周りとつながることは精神的安定に繋がります。
自宅隔離生活が長くなり、家の中にいることに飽きてしまったニューヨーカーたち。アパート内の安全な場所でお絵描きに終始している子供。
少し見にくいですが、アパートの階段に腰掛けて電話に熱心な女性。こんな青空の中、ちょっと外に出てみたのでしょう。
自炊中心:現在、NYのレストランは、デリバリーとテイクアウトしか営業できません。店内での飲食が完全に禁止されているのです。この厳しい状況の中で地元のレストランを守るために、積極的にデリバリーやテイクアウトをしている人も多いようですが、物価の高いニューヨークでそんなことばかりしていられません。また、免疫力を高めるためにも、ほぼ毎食自炊しています。時間があるので普段なかなかできないものを作れたり、また、お気に入りの方のインスタで刺激を受けて、毎朝ケールをベースにしたスムージーを作る習慣もできました。
NYに長く住んでいる日本人はとにかくポジティブ。前向きな人でないと生き残れない街でふるいにかけられて残った人たちだからかもしれません。
ニューヨーク在住日本人がどうやって自宅隔離生活を過ごしているか、ぜひこちらの記事をご覧ください。個人的に注目は5番の女性です。
彼女とは随分前に共通の知人を通じて知り合いました。聡明で性格も良く、しなやかな美しさを持ち、さらには帰国子女であるため、バイリンガルとして、日米をつなぐアート団体のディレクターとして日本とニューヨークを行き来して活躍されています。(記事内では多分自分で控えめに会社員と名乗ったのだと思いますが、若いながらも、普通の会社員ではありません。)FBで繋がっているだけの知人という関係ですが、前から素敵な生き方をしているなぁ、と思っていた方。自宅隔離生活にも知性が溢れています。
自宅隔離生活は悪いことばかりではありません。いろいろな気づきを与えてくれる期間でもあります。健康に気をつけて、みなさまお元気でお過ごしください。