NYで食べる

ミシュラン3つ星☆イレブンマディソンパークでの非日常的体験

昨夜、NYで最も有名なレストランの一つ、イレブンマディソンパークでディナーをしました。このレストランは、ミシュラン3つ星を獲得、そして、NYタイムズ紙のレストラン評でも数少ない4つ星を獲得していて、今アメリカのみならず、世界的にも名が広まっているレストランです。

以前からどんなところなんだろう、と気になっていたものの、予約がなかなかとれずにいました。(予約は、1ヶ月前から電話でスタートするのですが、ぴったり1ヶ月前の朝一番に電話しても電話が繋がらないので、予約はとても困難と言われています。)今回は、何週間か前にキャンセル待ちをお願いしていたら、急遽席が空いたとのことで、前日にお店から連絡をもらい、思いがけずに行けることになりました。キャンセル待ちをしていたことすら忘れていたので、予想外の展開にとても驚きました。

{997D99A2-7D06-41E1-A2D8-E97B338C1B45:01}レストランは、マディソンスクエアパークに面したクレディスイスの本社ビルの一階にあります。メインシェフのダニエル・ハムさんはスイス人。何か関係があるのでしょうか。

今回は、イレブンマディソンパークでの非日常体験を備忘録的に記しておきたいと思います。

**コース料理の写真や詳細、いくつかの演出も書いて行きますので、事前情報なしでお店に行かれたい方は、ここから先は、パスして下さい。

ディナーはコースのみ (225ドル)。そのため、メニューもありません。(なお、コース料理の中の2品は、選択式でした。)

{D7178DFE-EDE1-42F7-AA96-0A0FBE534A3E:01}天井が高く、落ち着いた店内。
始まりは、小さなクッキー(といっても甘くありません)からスタート。このクッキーは、NY名物とも言えるBlack & White Cookieをイメージしたものです。私は、インターネットで色々情報収集してからお店へ出向いたので、予想通りの始まりでした。

そして、次々にコース料理は進んでいきます。

{7E463A46-DEEF-4731-945B-F1640DD3614A:01}和食を意識しているのでしょうか。イクラがのっています。
{79777033-E893-41F9-82DB-9A6D78895CA5:01}グリーンピースをアレンジしたこの一品。私はグリーンピースがあまり好きではありませんが、グリーンピース独特の味が上手く消されたこの料理は、さっぱりと味わうことができました。
{571DAA7D-2E0F-4DA2-B32B-FFFF4E66DF3D:01}なんとも美しいラディッシュ。ラディッシュの上にはミョウガが乗っていました。
{F019C2CD-5BD9-4930-B727-8B3547158BDC:01}小さなかわいい缶に入って登場したキャビア。薄い缶ですが、実は何層にもなっていて、それぞれの層の異なった味が上手くミックスされて口の中に広がっていきます。今夜の料理の中で私が気に入った2品のうちの一つでした。
{1BAA1141-348D-4258-B016-C0C0C0521642:01}布の袋に入って登場したパン。絶妙なふわっと感でした。
{9120AA22-9ACB-4D6E-B5F3-19FF7DF3F97F:01}お次はフォアグラ。勢いあまって写真を取り損ねてしまうところでした。真ん中が少し割れてしまっていまいました。

このレストランの面白いところは、繊細なお料理の数々だけでなく、コースの過程で、色々な演出がなされることです。

ウエイターがやってきて、テーブルの端に何やら銀色の器具を取り付けました。
実は、これは、人参を細かくする特別な機械です。暗くて見づらいですが、器具の上に細い人参何本かを合わせて入れて、ハンドルを回してしばらくすると、小さなサイコロ状の人参が出てきました。

{578A3297-15C4-428E-97EA-F93DC7555897:01}こちらが出てきた人参。
{3808941A-B0B3-4427-84E0-583494267F7C:01}これは、木のプレートに乗った数々の薬味と一緒に食べていきます。人参に薬味を加え、左上のスポイトに入ったソースを加えて、混ぜあわせます。
{FBBB4F65-2C10-4C7E-BB53-6800BA76BB7F:01}そして、ロブスター。ロブスタービスクの手前のソースは、ウエイターさんが、目の前でお皿に盛りつけてくれました。
{64C869C6-EBFC-49A8-B292-C55B788AB0D2:01}次に登場したのは、大きな風船のようなもの。これは、中にアスパラガスが入っています。この器の底には、アスパラガスの料理に使われるソースが入っていて、席では、パンパンに膨らんだ袋を回しながら、ソースをかけるというデモンストレーションがありました。
{9D8C312B-F466-4D71-8305-084736093A7F:01}そして出てきたのが、このアスパラガス。左のソースはポテトベース。写真では見えませんが、ポテトソースの底には、ポルチーニ茸が隠されていて、絶妙な組み合わせでした。この日私が一番気に入った料理の2つ目が、こちらです。
{4AC5A20D-3496-4F10-93C0-85ABD0AD6FBB:01}メインのお肉は、仔牛。鴨か仔牛のどちらかから選ぶことができました。

デザートの前には、チーズ。コースの最後だったので、けっこうなボリュームでした。いくつかのトッピングやはちみつと一緒にいただきます。

デザートの一品目はアイスクリーム。ヨーグルトのようなかわいい瓶に入って登場しました。

メインのデザートは、いちごとスポンジ。

最後は、口直しのりんごのブランデーとチョコレートのプレッツェル。プレッツェルといえば、マンハッタンの観光地の屋台では、必ずといっていいほどに売られているNY名物の一つです。そして、見覚えのある白い箱が。これは、このコースメニューの一番最初に出てきたブラックアンドホワイトクッキーが入っていた箱と一緒です。

{39935CD3-18E3-4D77-BDC9-367EAEA817D3:01}開けてみると、また同じくブラックアンドホワイトクッキーが。それと合わせて、お土産にと、グラノラの瓶をいただきました。(なお、ブラックアンドホワイトクッキーは、食前のものは塩っぽく、食後のものは酸味ある甘い味でした。)そして、記念にと、今日のコースメニューが白い封筒に入って差し出されました。

このレストランのメインシェフのダニエル・ハムさんは、NYの食材にこだわり、繊細な味に加えて様々な凝った演出で、非日常的な体験ができる空間を作り出すことに成功し、このお店を一躍世界の一流店へと導きました。

どういった素材を組み合わせて作ったのか予想するのが難しいほどに、一品一品で使われていたソースは緻密さを極め、どの品も、他店では食べたことがない繊細な味わいで、通常の「料理」という枠を超えた、別次元の料理でした。

ミシュランで3つ星をとり、世界的にも注目されているお店の料理はどういったものかを知るには貴重な体験でしたが、正直、味が本当に美味しいのかどうか、また来たいかどうか、という観点から考えると、個人的には1度で十分なのかな、と思いました。ただ、最近の料理界で話題のレストランであることは間違いありませんし、どんなところか覗いてみたい、という気持ちが少しでもあるのであれば、ぜひ奮発してディナーに行ってみる価値は十分にあるお店だと思います。

Eleven Madison Park
11 Madison Park (24th streetとMadison avenueの北東)
212-889-0905


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