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コロナ終息宣言から1ヶ月経ったNYの今

夏でもカラッとした気候で知られていたNYですが、私が渡米してから12年の間で一番湿度が高い夏を迎えています。
そして、数日に一度は短期的な豪雨。皆が口を揃えて気候がおかしい、と言うぐらい不思議な夏のニューヨーク。

早くもコロナ終息宣言から1ヶ月。
コロナ終息宣言とともに、コロナ関連の多くの規制が撤廃され、今や数ヶ月前のNYとは打って変わった光景へと激変し、街は急ピッチで元に戻りつつあります。

地下鉄やバス、学校の中など一部の場所ではマスク着用が義務付けられていますが、それ以外の規制は撤廃されたため、最近の暑さと合間って、道行く人のマスク着用率はどんどん減少し、今では数パーセントぐらいでしょうか。

子供にも分かるように描かれた地下鉄内の表示。

 

多くの人と接する従業員の方々の健康を守るためにと、従業員のマスク着用を義務付けているお店もありますが、お客さんのマスクについての対応は分かれています。"No Mask No Entry"(マスク無しでの入店お断り)と言う張り紙を入り口に貼ってお客さん全員にマスク着用を義務付けているお店もあれば、何も書いていないお店(そうしたお店は、ワクチン接種者はマスク着用が不要です。ただ入店の際にチェックするわけではないのであくまで形式的です)も最近では多く見かけるようになりました。

レストランは、従来課されていた店内の人数制限や、座席間の間隔を6フィート(およそ1.8メートル)とらなければいけないと言うルールが撤廃されたこと、今まで外出を控えていた人たちが一気に街に出てくるようになったことにより、かなりの賑わいを見せています。特に、コロナになってから始まったアウトドアダイニングはコロナ後も継続しているため、日焼けが大好きなアメリカ人はどんなに日差しが強い時でも外の席を好んで飲食を楽しんでいます。

ミッドタウンにあり著名人の多く訪れることで知られるステーキハウス、ベンジャミンは、びっくりするほど豪勢なアウトドアダイニングのセット。

電車の中で見つけた変な人。。看板をピアスに通してぶら下げています。こういう一見不思議な人も、誰にも不思議な目を向けられずに普通に暮らしているのがニューヨーク。

 

オフィスへの復帰は私の友人たちを見ると、まだ限定的です。
いまだに完全在宅勤務をしている人もいれば、毎日出社している人、週の半分出社している人、など様々です。

在宅勤務は英語では"work from home"、別名"WFH"。略語のWFHを見出しに使っている新聞もよく見かけます。
WFHの是非については、以前からほぼ毎日のようにメディアが報じていると言っても過言ではないぐらいに、様々な切り口で取り上げられています。個人主義のアメリカ人でも、全く同僚と顔を合わせずに仕事をすることの効率性について疑問視する経営陣は多く、早くオフィスへ皆を戻したいという声明を発表した会社もある一方で、コロナにより様々な働き方が顕在化した状況で、高い家賃を払ってまでオフィスを維持する必要があるのか、という議論もあります。

また、これはアメリカらしい話題かもしれませんが、コロナの間に別の州へ引越しをしてしまって全然違うところから働いている社員への対応をどうするか、という話もよくニュースに取り上げられています。
広いアメリカでは、州によって物価水準が大きく異なります。そのため、お給料もその場所と連動するように調整がなされているのです。
私が以前勤めていた会社は全米中に多くの拠点を設けていましたが、オフィスの移動をした人は、新しい都市での物価水準に合わせたお給料へと調整がなされていました。

そのため、例えば、今や物価水準がニューヨークよりも高いと言われるシリコンバレー(サンノゼ)のテック企業で高いお給料をもらっている社員が、コロナの間に物価水準のはるかに低い場所へ引っ越してリモートで仕事をしていた場合、かなり多額の貯金をすることができたのです。そんなことをする人がいるのだろうか?と思った方も多いと思いますが、かなり多いようで、これは社会問題にもなるぐらいのテーマとなってきました。
会社が指定した期日までに元の場所に戻ってこなかった社員のお給料を減額する、と公表した会社もあるほどです。
会社としてみれば、物価水準が高い都市で暮らしている社員にその分上乗せしてお給料を払っていたので、はるかに物価水準が低い場所にいる人に上乗せ分のお給料を支払う必要はない、という議論になるのです。

私の友人でも実際に、NYを離れて3時間の時差があるカリフォルニアからNY時間に合わせて(3時間早く起きて)仕事をしている方がいたり、パンデミックの間にハワイや台湾で数ヶ月暮らしながら働いていたという方もいます。
職種にもよると思いますが、自分がやるべき仕事をしていれば誰も文句を言わないアメリカだからこそ可能なことかもしれません。

街はどんどん賑やかになり、以前のような活気を戻しているニューヨーク。
それでも、私たちの生活様式や思考回路は「ニューノーマル」で以前とはまた違ったものでしょう。
NYの街は確実に次の時代へと動き始めています。

NYで有名な中華料理屋さんが閉店してしまったことを、たまたまお店の前を通って知りました。コロナ終息でさぁこれから、というお店も多い一方で、こうしてひっそりと事業をたたんでしまった人たちも多いのは胸が痛みます。

 


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