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選挙レポート、最終回

アメリカでクリスマスと並ぶ最大の連休、thanksgivingの休暇も昨日で終わり、ここニューヨークではクリスマスツリーを置くビルもぞくぞくと登場し、街は冬仕度が進んでいます。

今回は、アメリカの選挙を通して気づいたことをまとめてみたいと思います

国民の高い関心
自分が住んでいる国を動かしていく人を決める選挙はどの国でも一大イベントだと思うのですが、日本では有権者の政治への意識がいつも低いように思っていました。ここアメリカでは、自分が誰に投票すべきか、どの党やどういった政策を支持するのか、日本より真剣に考えている人が多いように思いました。政治ネタは同僚や友人間でもタブーでないので、出張中の時間があるときに、同僚の政治感を教えてもらいました。

一種のイベント化
不思議なことに、選挙の開票速報をバーや公共の大型テレビで見る人もけっこういることが分かりました。スタジアムでテレビ中継に盛り上がっている人たちも。お祭り好きのアメリカ人らしいです。

意外と重要な討論会
選挙前にオバマさんとロムニーさんの討論会が3度開かれました。景気対策、金融政策、外交等毎回決められたテーマについて、二人が議論を交わします。これはテレビで生中継され、かなり多くの人がヒートアップしながら眺めていました。SNSが発達した現在、フェイスブックで討論会の感想を書き込む人も多数。みんなが見られるように、テレビ放送はいずれも、東部時間夜9時開始でした。

ファーストレディー候補も大変
討論会は、大統領候補だけではありません。それぞれのファーストレディー候補も、旦那さんをサポートするため、それぞれ別々に、スタジアムで大きなイベントを開き、プレゼンを行っていました。驚くべきことに、これはファーストレディ候補によるイベントのため、大統領候補は登場しません。ヒラリーさんがこうした風習を築いたようですが、大聴衆を前にプレゼンまでしなければいけないとは、ファーストレディー候補も大変です。

車がなくなる?!
前々回の記事でも触れた、選挙を制するための要となる州のひとつオハイオへ出張に行ったときのこと。予約していたレンタカーが、選挙ボランティアの人に勝手にあてがわれていて、なくなっていました。選挙の勝敗を左右する重要州では、ボランティアが1戸ずつ訪ねて候補者の魅力を語り、票を集めるという地道な作業をしているそうです。10月のオハイオ出張時には、なんと標準サイズの車がどこのレンタカー屋さんでも品薄状態に。

投票はマークシート
選挙当日、私が住むマンションのロビーに長蛇の列が。驚くことに、ロビーが選挙の投票所になっていました。通常、投票所は学校や公民館のようなところが選ばれるはずなのですが、こんなところも投票所になるようです。翌日、まだ片付けられずに残っていた投票台をこっそりのぞいてみたところ、投票はマークシートであることがわかりました。

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これが投票台です。いくつも連なっているので見づらいですが、一つ一つ小さなブースのようになっています。

アメリカでは法律で一人の大統領は2期までしか務められないと決められているそうです。オバマさんの2期目、そして最後となる期のこれからの4年間、アメリカはどんな方向へと向かっていくのでしょうか。


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