NYで異文化体験

韓国流・友愛思想

NYほど、世界中の様々な国の人々に一度に出会える都市は世界中にないと思います。それは、生まれも育ちもNYの生粋のニューヨーカーに出会うのは、けっこう困難なほどです。

アジア人の中で圧倒的多数を占めるのは中国人と韓国人

その中でも韓国人は、マインドや性格が似ている上に、マンガやドラマといった日本文化に詳しく、日本が大好きな人が多いので、すぐに仲良くなれるケースが多いです。

NYで暮らして一番身近になった国は、アメリカよりも韓国かもしれません(NYは広いアメリカの50州のうちの1つにすぎないので、NYにいても、アメリカの全体像はつかめません。)。

このブログは、NYに住まなければ得られない情報発信を目指していて、そんな観点からも、韓国以外で韓国のことをよく知ることができるところはNYだと思い、今までもたびたび韓国の話題をとりあげてきました。

そして、面白いことに、検索エンジンから私のブログへたどりついてくださった方々の検索用語の3割ぐらいは韓国関連の単語です。韓国人との会話、韓国人男性…。

韓国と日本は似ていることも多いのですが、思わぬところで大きな違いもあり、驚くことも多いです。

以前は、日本でも有名なこんな話題(こちらからどうぞ)を書きましたが、今日は、韓国流brothers&sistersの概念についてです。

韓国人と話していると、brother, sisterという単語がたくさん登場して、最初はみんな一体なんて大家族なんだろう、と思っていましたが、家父長制、年功序列が厳格な韓国では、だいたい1学年以内の年の人しか「友達」という呼び方はせず、年齢を超えて親しい人は「brother」、「sister」と呼ぶそうです。

これは、いわば友愛思想というものでしょうか。

韓国人の友達に色々聞いてみると、

brother,sisterの範囲:1歳を超える年齢差がある親友。親戚。

友人との違いは?:友人よりももっと深いつきあい。困ったとき(人生の指針を含む)にアドバイスをもらったり、アドバイスをあげたりする人。

どうやったらなれるの?:いつから、という明確な時点は特になく、とても親しくなったとお互いに感じた時点から。(日本でも、友人と親友の境界があいまいなのと同じようなもののようです。)

どこで出会うの?:学校や会社の先輩・後輩、親の知り合いの子供、親戚

普通の友達との違いは?:定期的にこまめに連絡をとりあう。友達よりも深い相談をする。よく気にかける。自分が年上の場合は、アドバイスをしたり、面倒を見たり、時には食事をごちそうする。年下の人たちへはアドバイスをするので、年上の人たちには、日本の友達関係にはない、「責任感」のようなものも芽生えている。

だいたい何人ぐらいいるの?:人によりけりだけれども、私の友達は男女合わせて10人ぐらいいるそうです。

文化としてしみこんでいるものなので、いざ説明するとなると難しい、と友達はちょっと困っていました。

でも、日本人の感覚からすると不思議ですよね~。

「You can be my sister.」と言われたのですが、私のほうが1歳半ぐらい年上なので、「えっ、でもそしたら私の方が年上だから、私が色々責任持たなきゃいけないの?」と聞いたら、女の子のほうが年上のときは上のルールはそのまま当てはまらないようで、「いや、持たなくてもいいよ~。」と言われました。

韓国的・友愛思想、まだまだ謎が深いです。


0

-NYで異文化体験

© 2024 NYに恋して☆