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いまだに慣れない待ち合わせ

日本で長く暮らしてきた人から考えると、アメリカ人そしてアメリカで暮らしている人の思考回路が分からなくて理解に苦しむことはよくあります。私がおかしいな、と思うことは私の日本人の友達も同じように感じていて、日本人同士で集まると、「アメリカのここが変」トークでかなり盛り上がります。

4月に30度近くの猛暑を記録した日のブライアンとパーク。また気温は下がってしまいましたが、夏はもうすぐそこです

その代表的なものが「記憶力が悪い人が多い」こと。

ここでの記憶力とは、日本史の年号や難しいことを長い間覚えているといういわゆる「暗記」のことではなく、1,2週間で忘れてもよいような短期的な「記憶」のことです。

アメリカ生活は早くも9ヶ月を迎えようとしていますが、いまだに慣れないのが待ち合わせ。待ち合わせの時間に相手がちゃんと現れるのか、相手に出会うまでドキドキします。

というのも、こちらの人の短期的記憶力が悪いから。

日本では遅刻する人はいても、待ち合わせの存在を忘れる人って出会うのが難しいのではないかと思うぐらいレアだと思いますが、こちらではふつうにいます。あと、会う約束をしてメールのやりとりをして時間を決めたりしているうちに、相手からの連絡が途絶えて約束が自然消滅したりもします。

待ち合わせの限度は、1週間までです(しかし、場合によっては1週間以内の約束でも忘れられることはあります)。日本ではふつうに行われる1ヶ月先にみんなで会う約束をする、とかはこちらではありえないようです。

といっても、約束を忘れる人たちの頭が悪いわけではなく、みんなとても切れ者です。

アメリカ人は貯金をしないというし、日々の思考が短期的なのだと思います。サークル等の団体からメールで届くイベントのお知らせも、だいたいが今日や明日開催とか、遠いものでも1,2週間後に開催のものしか載っていません。いきなり今日開催、といわれても日本人の感覚だと予定が入ってしまっていて参加不可能に思いますが、それでもなぜか世の中は回っているのです。街に手帳があまり売っていないのも納得です(手帳の謎はこちらからどうぞ)。

さすがにデートや就職活動の面接、バイト等の重要イベントは忘れないと思いますが、それ以外はかなりあやしいと思って間違いないと思います。

そのため、日本人数人で待ち合わせをして、時間ぴったりに全員そろうと、みんなで「日本人のつきあいって安心するね~」とほっと胸をなでおろします。


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