欧米では、アジア諸国に比べてレディーファーストの文化が成熟していると言われていますが、アメリカでのレディーファースト文化には目を見張るものがあります。
いつも驚くのが、エレベーターでのマナー。
私より先に来て、私より扉の近くでエレベーターを待っている男性も、絶対に自分が先にエレベーターに乗ろうとしません。
それは、会社のエレベーターのような利用者の多いエレベーターでも、同じです。
私より前にいる複数人の男性たちが、エレベーターの扉が開いたと同時に、ささっと横によけて先に通してくれたことは、一度や二度ではありません。
こうして譲ってくれた時には、"thank you"と言って先に通させてもらいます。
それはエレベーターを降りる時も同じ。
狭いエレベーター、扉の前にいる人から降りたら効率的だと思いますが、扉の前にいる男性は通常、ささっと端にずれて、女性たちが出終わるまで動こうとしません。
会議室やレストランでも、アメリカにいる男性は、どうぞ、と必ず先に通してくれます。
それは、知り合いかそうでないかを問わずに、常に普遍のルールです。
私の会社の私よりはるかに年上の日本人上司たちも、いつも道を譲ってくれます。
日本ではそうした文化がないものの、長いアメリカ生活の中で、こうした行動様式も自然と身に付けている日本人は、とても素敵だと思います。
そして、それは、こうした行動だけでなく、考え方も間違いなく柔軟な証拠だと思います。
あくまで文化の違いなので、アメリカ式と日本式とを一概には比べられないと思いますが、アメリカのレディーファースト文化は興味深いです。
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