NYへ来てから、色々なことを見聞き、そして体験して、日本にいた頃には考えもしなかったようなことに思いを巡らせたり、また、日本にいた頃よりももっと真剣に考える必要があると思うことに遭遇したり、の日々を過ごしてきました。
そして、このブログでもそんなことをちょっとずつ紹介してきたのですが、1つ外してはならないと思われる大きなテーマについて、まだ1度も触れていませんでした。
このテーマは、こちらの日本人の間でも一番話題にのぼることで、書きたいことは山ほどあり、そして重い話題でもあり、どこからどうやって書いていこうか迷っているうちに、ただ時間だけが過ぎていっていました。
でも、このニュースをきっかけに、少しずつ触れていきたいと思っているのは、
「日本の未来について」
日本と13時間の時差があるNYにいると、タイムリーなニュースを逃してしまうことがあり、私が鳩山首相の辞任を知ったのは、日本通の友達に、「Mr. Hatoyama resigned」と言われたことからでした。
普天間問題が大きなきっかけのようですが、辞任会見での辞任理由の説明は、あまりにpoorだとこちらのメディアや人々の間では思われています。
普天間問題は、日本では何ヶ月にも渡り、メディアをにぎわせていた話題のようで、鳩山首相が辞任の主な理由としても挙げていましたが、皮肉なことに、アメリカのメディア(少なくともテレビのニュース)で取り上げられているのは、見たことがありません。それぐらい、アメリカ政府は気にかけていないことなのです。
当然のことながら、どの国だって、自分の国を守ること、そして自分の国にメリットがある国との交流を何よりも優先させます。
なぜなら、一国のリーダーが一番すべきことは、「自分の国の国民が幸せに暮らせる国をつくること」であることだからです。(もちろん、権力者は、自分の手柄が後世に残ることを重視していることも事実ではありますが…)
そうすると、アメリカにとって、もはや重要性が低くなってきている日本との関係は、どんどん優先順位が下がってしまっていて、「Japan passing」は日本が思っている以上に、かなり深いレベルで進行していっていることを痛感します。
「責任をとらなければ…」と言って総理の職を離れた鳩山首相ですが、「日本人が幸せに暮らせる国をつくる」という使命は一体どれだけあったのでしょうか。
アメリカで爆発的に流行り、多くの人々がつぶやいているTwitterで、鳩山首相が辞任会見の後につぶやいた言葉。とある海外のブログでは、この下に、「なんてひどいんだ。過去に首相を辞任した人たちのつぶやきを聞く人なんているんだろうか。」とのコメントがついていました。
一国の総理という重大任務を突然放棄した直後に、twitterという現代の通信手段で発表されたこのコメント。
みなさんは、どのように受け止めますか。