ついにこの日、11月6日がやってきましたそう、今日はアメリカ大統領選挙の投票日ですアメリカ国民でないので投票権はありませんが、やはり私の現在の生活の拠点となっている国のトップが誰になるのかは、とても気になります
アメリカの選挙システムと日本の選挙システムの一番の違いは、アメリカでは国のトップを自分たちで決められることだと思います。支持政党は選べても、首相は政党内に渦巻く党内政治によって決められる日本の制度よりも、アメリカの制度のほうが、一人の国民として、自分の声が少しでも政治の世界に届いているという感覚が湧くような気がします
また、もうひとつの大きな違いは、民主党と共和党のスタンスが明確であるということこれは、自民党と民主党の二大政党の基本方針が不明確で、国民にとってどちらに投票したら自分の声がうまく届くのかが分かりづらい日本の政治との大きな違いだと思います
民主党と共和党の違いを大雑把に比べてみると、
民主党:国民の生活を豊かにするためには、ある程度政府の介入が必要→富裕層からもっと税金を徴収し、貧困層、中間層にうまく分配→オバマケアと呼ばれる国民皆保険はその代表的政策です。(アメリカは、日本と異なり、保険は任意加入です。それにも関わらず、医療費は日本の何倍、何十倍もするため、民間の健康保険会社の保険料金は相当な額です。そのため、貧困層は保険に加入することができず、病気になっても病院に行けず、病気が悪化してしまうという負のサイクルは、アメリカが抱える大きな問題のひとつとなっていますそのため、従来保険に加入することができなかった貧困層にも保険加入の道を開こうとしているオバマさんの政策は、政府の介入の必要性を説くひとつの事例といえます。)
共和党:政府が特に介入せず、自由競争にまかせておけば、自然と社会に備わっている調整機能により、社会はうまく動いていくという考えが根本→小さな政府を目指す。できるだけ、政府の介入は避け、人々の自由意志による国歌運営を目指す立場→富裕層への増税を否定するロムニーさんの考えへとつながります。
その他の主要な違いは、民主党はリベラル、共和党は保守的な立場をとっているということそのため、リベラル派の多い東と西の海岸沿いの州は民主党派、逆にバイブルベルトと呼ばれる南部の超がつくほど保守的なクリスチャンが多い州や中部の田舎エリアは共和党派です。
そのため、大半の州は、投開票前からどちらの候補が選ばれるかほぼ予想がつく状態です。勝敗を分けるのは、毎回接戦が予想されるいくつかの州での票の行方。こうした州は、こんな表現で呼ばれています。
Swing state, Battleground state, Toss up state
全米1のBattleground stateはオハイオ。なぜ、オハイオが毎回大統領選挙で混戦を極めるのかはいまだ不明ですが、「オハイオを制さずにして大統領にはなれない。」と言われるほどに重要な州です。写真は、そんなオハイオの投票途中経過。51% vs 49%でオバマさんが若干リード中。
アメリカ国民はどちらの候補にこれからの4年の未来を託すのでしょうか我が家のテレビから目が話せません