日本ではお正月はかなり重要な年中行事ですが、アメリカではそんなことはなく、日本ほどに年の変わり目が意識されているわけではないように感じています。
年初は、日本であれば、「明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。」といった挨拶があちこちで交わされますが、アメリカでは、職場でも友人との間でも、"Happy New Year! How was your holiday?"といった軽い感じで、その重みは全然違います。
最近行ったウェストビレッジのおしゃれカフェ、Fair fax。ニューヨークらしいおすすめのカフェです。
そのため、新年だから一年の抱負を考えなきゃ、とか、心を入れ替えてあれもしなきゃこれもしなきゃ、といった気分にも不思議となりません。
ただ、英語で新年の抱負は"New Year's resolution"と呼ばれ、目標を立てている人もいるようです。
しかし、面白いことに、アメリカのニュースでの街頭インタビューやアンケート結果を見ると、ほとんどの人の抱負が同じです。多様性や人と違う意見が尊重されるアメリカでは不思議な現象です。
その抱負とは、「ジムに定期的に通って運動をすること」。
適度な体型を維持することは、日本人の感覚からすると当たり前で、そんなことが抱負になってしまうの?と思ってしまいますが、カロリーの高い食生活で普通にしていたらどんどん不健康な身体になってしまうアメリカでは、運動をすることが多くの人の目標になってしまうのです。
オーガニックな野菜や果物のジュースが流行っているニューヨーク。1本千円もするような飲み物が街中で売られていたりもします。。
ただ面白いのは、ここでアメリカ人が目指している体型は、日本人が憧れとするような体型とはちょっと違うのです。
日本では、健康的な範囲でできるだけ痩せていることが好まれますが、アメリカでは、男性であれば割と筋肉がついたマッチョな感じ(日本で言ったらスポーツジムの先生ぐらいしかなかなか思い浮かばないようなレベル)、女性であれば、太っていてはダメですが、痩せている必要は全くなく、適度に肉がついていて、しなやかな筋肉もある健康的な身体が良しとされています。
また、大昔のブログでも触れたことがあるのですが、欧米人は引き締まっていながら大きなお尻が好きです。私は日本基準だと体重はごくごく平均であと1-2キロは痩せたいと思っていますが、欧米人から見ると全くそんなことはなく、ジムで鍛えてお尻はもうちょっと大きくなっても良いようです!
今日はジムで暇だったので、当初予定していたクラスのすぐ後のクラスもどんな内容かも気にせずにとってみたら、なんと半分以上の時間がお尻を大きくするためのストレッチや筋トレみたいなもので、参加者は全員女性でした。
所変われば美意識や価値観もがらっと変わり、日本で良しとされている考え方や日本人が必死に取り組んでいることが、別の国ではそうでなかったりすることがあるのは、とても興味深いです。
そして、海外生活が長くなると、不思議と、住んでいる国の美意識が普通に思えてきて、今年は体重はキープしながら適度な筋肉をつけてもう少し大きなお尻を目指してみようかなぁ、なんて思ったりしながら、ジムに通ってみようと思います(笑)。