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タイムズスクエアでの悲しい事故

日本でも報道されているようですが、本日5月18日のお昼時に、マンハッタンで日中一番人口密度が高いであろうタイムズスクエアのど真ん中で、悲しい事故が発生しました。

タイムズスクエアの中心地を、飲酒運転で突っ走っていた車が横転して歩道に突っ込み、ミシガン州から観光で訪れていた18歳の女の子がお亡くなりになり、22人が病院に搬送され、今もまだ治療を受けている患者さんもいるようです。

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今回の事故により、夜になっても混乱が続くタイムズスクエア。事故現場周辺が完全に封鎖されたため、普段は車道である場所が逆に歩行者天国に(写真は事故現場と逆方向のタイムズスクエア)。赤い光はそんな中を走り抜けるパトカー。

私はこのブログでたびたび、アメリカのカスタマーサービスの質の低さや、日本とは違って何でもきちんとしているわけではないアメリカ文化について紹介してきましたが、こうした事故やたまに起こる事件(直近の事件では、チェルシーでの爆弾騒ぎ)へのアメリカの警察の対応には目を見張るものがあります。

日本で今回のような事故が起こってしまった場合、まず誰もが思うのは、運転手の居眠り運転か飲酒運転だと思いますが、これが観光のメッカであるタイムズスクエア、しかも誰もが一生忘れることのない9.11のような大惨事が起こったこともあるニューヨークでの事故となると、ニューヨーカーが真っ先に思うのは、「テロ」ではないか、ということです。
大昔であればそんな発想にはならなかったと思うのですが、「テロではありません。」との言葉がマスコミからもまず発せられる現実に悲しくなると同時に、それだけニューヨークがいかにテロへの対策をしっかりと行っているかを物語っているようにも思います。

犠牲者の方のご冥福を心からお祈りいたします。

ところで、NYの治安は、実際のところどうなのでしょうか。
日本在住の人に、NYの治安についてたまに聞かれることがありますが、個人的には、治安は日本の人が感じているほど悪いことはなく、むしろ安全だと思います。

もちろん、日本とは安全の基準が違うので、例えば、深夜に外を歩かない(マンハッタンの夜は早く、0時を過ぎたらまずどんなエリアでも歩くのは避けた方が無難です。というのも、道を歩いている人がいないので、歩いていると目立ってしまうからです。夜遅い時間の移動は、タクシーが基本です。)とか、貴重品には目を配らせる(オフィスで夜残業している際には、たとえトイレに行くような短い時間でも、離席する時必ずお財布は持ち歩くようにしています。)とか、自分でそれなりに気をつけていることはありますが、ニューヨークの警備は、とにかく厳重で、特に今回事故があったタイムズスクエアや、常に人通りの多いグランドセントラル駅のような場所、そして最近ではトランプタワー近辺には、常にかなりの数の警官が配置され、目を光らせています。
日本と違い、重装備の警官たち。60センチはあると思われるような長い銃を普通に持ち歩いている警官を見ると、NYにいるんだ、ということを実感します。

そして、制服を来た警官だけではなく、かなりの数の私服警官も常に巡回にあたっているようです。
先日、地下鉄の駅で、私服警官によって両手に手錠をはめられようとしている男性を見かけました。この私服警官、ジーンズにパーカー、そして体格も通常の警官のようにがっちりしたわけではなく、割と普通の感じで、どう見ても警官には見えません。
そんな現場を目撃したとき、私が一般人だと思ってすれ違ってきた人たちの中にも、私服警官はそれなりの確率で紛れていたのではないかと思い、ニューヨークの警備の厚さを実感しました。

また、国連総会のように世界各国からの要人が集まるような機会には、国連近辺のあらゆる道のゴミ箱は全て撤去されます。

世界中からのVIPが訪れる機会が多い都市だからこそ、独自の警備のノウハウを備えているのでしょう。

アメリカ人の車の運転はとにかく荒く、歩行者が青信号で通行中であるにも関わらず、平気で右折してくる車もたくさんいるような状態なので、今回の事故の報道を見聞きして、車にはさらに注意を払う必要性を痛感しました。


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