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アメリカ流のバースデーパーティー

アメリカに来て驚いたことはたくさんありますが、その一つがお誕生日会の位置づけです。

アメリカでは、子供も大人もお誕生日を盛大にお祝いします。

NYでは、晴れた週末に公園で子供のお誕生日会をしている光景を目にしますが、そのときの必須アイテムは風船。年齢を示す大きな数字の風船を中心に飾り付けがされるのです。
ごはんは自分で作ったり、ケータリングしたり。
NYには、こうしたパーティーを企画するような会社もたくさんあります。

先日行った公園で偶然見つけたパーティー。パーティー会社が着々と準備を進めていました。さすがプロがやっているので、飾り付けもおしゃれ。

 

面白いことに、大人の誕生日会は、「自分」で企画するのが割と一般的。自分で自分のお祝い事を企画するのは、日本では結婚式ぐらいではないでしょうか。しかし、アメリカでは、誕生日に趣向を凝らしたパーティーを企画することがあります。

私が今までに行った一番大きな誕生日会は、夕方にメトロポリタン美術館のコンサートに行き、その後にみんなでレストランでごはんをするというもの。チケットは各自で買って現地で集合。レストランの予約はお誕生日を迎える友人が自ら行なってくれていました。同じ友人は、別の年には、グランドセントラル駅内にある秘密のバー(人の往来が多い大きな駅ですが、その中になんとおしゃれなバーがあるのです。誰かの邸宅のようなその空間はこちら)でパーティーを開きました。お会計はお誕生日の友人がもってくれていたので、間違いなく数万円はかかっていたことでしょう。パーティーが好きなアメリカ人は、こうして自分の誕生日を親しい友人たちと一緒にお祝いするのです。

そんなアメリカの文化に感化されて、5月に愛猫のお誕生日会を開きました。5月5日に4歳になったのです。ご縁あってNYがロックダウンとなった1か月後に私のもとにやってきたみーちゃん。私と迎える4回目のお誕生日です。今年は初めて友人たちを招いて我が家で誕生日会を開くことにしました。

私は食べるのも作るのも好きなので、定期的に友人たちを招いてごはんをしているのですが、今回はみーちゃんと私が普段お世話になっている友人たちに楽しんでもらえるように、自分なりに準備もいつも以上に頑張ってみました。

自分がイメージしているパーティー用のナプキンやコップを探しに行ったり、メニューの試作品を事前に作ってみたり。

こちらが作った料理の一部。ナプキンはアマゾンで見つけた可愛い猫柄。

日中はこうして私のベッドでぬくぬくしていたみーちゃんですが、極度の人見知りなので、お誕生日会中は主役であるはずなのに、クローゼットから一歩も出てきませんでした。

きっと自分のお誕生日会が開催されているとは気がつかなかったのでしょう。でもいつもと違う美味しい日本のごはんでご満悦。

 

そして、今回初めて足を踏み入れたのが、Party Cityというお店。このお店、その名の通り、パーティーグッズを一通りそろえているのです。

こちらは5月にParty Cityに行ったときの写真です。ちょうどアメリカの卒業式シーズンで、2023の大きな風船が。アメリカでは、XX年卒はClass of XXというように呼びます。2023年卒はClass of 2023。

パーティー好きのアメリカ人向けグッズには、シェフになりきれるこんなセットも。

 

マンハッタンの一等地にあるとは思えないほどの規模。倉庫のようなサイズの店内には、風船や飾り付けからお皿などなど、あらゆるものがそろっています。子供のパーティー用のお店なので、中を歩き回っていると、アメリカでどんなものが人気なのかも見えてきて楽しいです。

アメリカの女の子はユニコーンが大好き。ユニコーングッズはあちこちで見かけます。

男の子が好きなのはやはりゲーム。

なんとこんなコーナーも。日本のゲームがここまで浸透しているのは嬉しいです。

5月5日はCinco de Mayoというメキシコ人の大きなお祭り。NYのあちこちのバーなどでイベントが開かれるのですが、こうしたイベントグッズも。

 

アメリカのお誕生日会でもう一つ驚くことは、プレゼントに「交換」の余地を残しておくこともあることです。日本では、他人からいただいたものはたとえ自分の好みのものでなかったとしてもありがたく頂戴するのが普通だと思います。
しかし、アメリカにはギフトレシートというものが存在して、交換が許容されているのです。
お会計のときにプレゼントとしての購入と伝えると、通常のレシートとは別にギフトレシート(見た目はレシートのようですが、金額は書いてありません)とよばれるものをくれます。それは、プレゼントの中に一緒に包んで相手に渡すのです。

そして、プレゼントをもらった人は、もしそれが気に入らなかった場合、一定期間内にお店にギフトレシートとモノを持参すると、別の商品と交換することができます。

そんなことをする人がいるのかと驚くかもしれませんが、ギフトレシートは一般的で、クリスマスプレゼントに付けることも。

友人の息子さんの1歳のお誕生日会用に最近買ったプレゼント。こちらに写っているのがギフトレシートです。

ギフトレシートは発行するものの、どこのお店に行っても日本のようにおしゃれな包装を見ることはできないのがアメリカ。プレゼントなのにかなり簡素な包装だったので、シールを貼って少し華やかにしてみました。

 

ところ変われば全然違うお誕生日会事情。私は自分の誕生日会は開かないと思いますが、今後もみーちゃんの誕生日会は張り切って開いていきたいと思います!


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