NYに住む アメリカ生活・SOS

アメリカ生活で大切な危機管理術

日本は世界的に見ても安全な国と言われていますが、それは、海外で暮らしたり、海外に旅行に行ったりすると身をもって実感することではないかと思います。

メディアの影響もあると思いますが、NY=危ない街、という印象を持つ方もいらっしゃるようで、NYで暮らしていて恐くありませんか、と聞かれることもあります。確かにNYで暮らす上では、危険への感知度は日本で暮らすよりも高く持っている必要があると思いますが、極端な話、天災、事故などはどこでもありますし、不必要に怯えて暮らす必要はないのではないかと思います。

ただ、ニューヨークでは日本にいるとき以上に気を引き締めて暮らしているのも事実です。今日は、私が渡米以来注意していることを書いてみたいと思います。

アメリカ人は自国の国旗を誇りに思っていて、マンハッタンの高層ビルだけでなく、アメリカの田舎の一軒家では自宅に国旗をかけているお家もよく見かけます。パンデミックの時は街から姿を消していたイエローキャブも完全復活。最近ではシャッターを押すと写真に映る率も高くなってきました。

 

常に周囲で起こっていることに気を配る:残念ながら、パンデミックを機にマンハッタンの街のホームレスの数はかなり増えました。また、以前よりもアグレッシブなホームレスが多いことも事実です。そのため、道を歩く時にはそうした人がいる歩道を避けたり、また、地下鉄でも、変な人が同じ車両に来たら、ささっと別の車両へ移動したり、時には電車を降りて次の電車まで待つことも。また、マンハッタンの街ではよく工事が行われていて大掛かりな足組みが組まれていることもありますが、できるだけそうした下は通らないようにしています(足組みが壊れて落下してきた鉄棒で怪我することを防ぐため)。

信号を渡る時には青でも左右をしっかり見る:マンハッタンには一方通行の道が多いので、赤信号でも周りを確認して信号無視して横断する人も多いですしが、意外と注意したいのは青信号の時。マンハッタンの街を縦横無尽に自転車でものすごいスピードで走る飲食デリバリーの人を中心に、信号無視をする人が多いからです。モラルのない人たちには腹が立ちますが、自分が怪我しては困るので、そういう人たちが通り過ぎるのを待ってから横断します。

夜遅くに出歩かない:以前、NYの日本領事館から、真夜中に酔っ払って歩いていた日本人が何者かに襲われて被害に遭った、というメールがありました。もちろん、被害に遭った方は気の毒ですが、海外での常識からすると、その方が非常識であるとも言えると思います。NYでは地下鉄は24時間動いていますが、夜遅くになると変な人が増えるのは事実ですし(地下鉄を家代わりとしているホームレスもいます)、遅くなったらタクシーを利用するべきです。また、そもそもあえて夜遅くに出歩かない、ということも重要だと思います。

変な人とはすぐに縁を切る:これは意外と重要です。日本は一億総中流と言われるように、多くの人が同じような生活スタイルや育ち方をしていますが、海外ではそうとは限りません。NYのような街にいると、街を歩いているだけでもさまざまな人がいるように、日本では考えられないほど考え方や生き方の幅は広いですし、常識の程度も大きく異なります。文化の違いはあれ、明らかに非常識であると思うようなことは、文化の違いでは済まされない問題で、相手がただ非常識なだけ、ということがあります。そのため、大きな被害とならないように、変な人が何らかのきっかけで自分の人生に入り込んできてしまった場合、毅然とした態度で縁を切る勇気も必要です。

これは一例ですが、私の友人はちょっとおかしな人と気付きながらアメリカ人女性とルームシェアを続けているうちに、その女性が彼女の外出時に彼女の個室に入り込んで物品を物色していることに気づいて(おかしいと思って監視カメラを設置したことで知ったそうです)、急いでルームシェアを解消する、という事態になったことがあります。こうした手間を省くためにも、最初の時点で変な人、と思ったらどんなに部屋探しで切迫していてもルームシェアをすべきではないと思います。

6月はプライド月間。LGBTQの人たちが自身にプライドを持って暮らすことをサポートする月でもあります。彼らの目印は虹色。ここ数年は6月になると街中で虹色のデコレーションを見かけます。この記事のトップ写真は、虹色に飾り付けをしたスターバックス。

 

もちろんどんなに気をつけていても不慮の事故や事件に巻き込まれてしまうことはあると思いますが、隙を見せず、安全対策を万全にすることは、海外生活や海外旅行を楽しむための必須の知識と思います。


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