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テロニュースに包まれたNYのハロウィン

ハロウィンは、最近は日本でも少しずつ定着しつつイベントになっているようですが、パーティー好きの人が多いアメリカでは、子供だけでなく大人たちにとっても一大イベントです。

子どもたちは学校でハロウィンの行事があったり、学校からの帰宅後に、絵本にあるような感じで、家々を回ってお菓子を集めます。

そして、大人たちですが、アメリカでは、なんとハロウィンパーティーを行う会社もあり、従業員たちは張り切って仮装して出勤します。また、そうしたイベントがない会社でも、社内はハロウィンの飾り付け一色になります。


周りに溶け込んでいて一瞬気がつきませんでしたが、朝の出勤中に見かけたバニー。
アメリカ人は創造力が豊かなので、コスチュームも手作りする人が多く、一体どうやってそんなアイディアを思いついたのだろう、とか、どうやって材料を調達して衣装を作ったんだろう、というような凝った衣装で街中を歩いている人も見かけるのが、今日10月31日です。

ウェストビレッジで行われる仮装パレードは、全米で最大とも言われ、毎年テレビ中継もされる一大イベントです。

しかし、悲しいことに、今日のハロウィンのお祭りムードは、ロウワーマンハッタンでのテロの事件で一掃されてしまいました。
午後、同僚が、家族や友人たちから「大丈夫?」って連絡がたくさん届き始めたけど、何があったんだろう?と言い出し、ネットで見たところ、大型トラックが歩道と自転車専用道路に突っ込んだとのニュースが飛び込んできました。
そして、事件の現場が、なんとたまたま仕事で来ていたOne World Trade Centerから3ブロックという近さで、さらに驚きました。
いつもは47階から一望できるマンハッタンの光景を楽しんでいましたが、今日は下を覗くと、あちこちにパトカーが見え、騒然としている事件現場も間近に見えました。


写真中央の白い橋の手前と奥が事件現場。8人もの死者が出てしまいましたが、ニューヨーク市警の迅速な対応で犯人は射殺されました。


そんなこんなで、今日は仕事後、寄り道もせずに一目散に帰宅したので、結局仮装らしい仮装をしている人をほとんど見られませんでした。唯一見かけたのは、仮装パーティー後らしき、もはや気合が抜けてしまった仮装をしていた人。こんな格好で電車に乗れてしまえるのもニューヨークです。

 
9.11を堺に世界の情勢は大きく変わってしまったように思います。
それまでは、何か事件があってもまず「テロ」ということは頭をよぎりませんでしたが、最近では、何かちょっとしたことでもあると、特にNYでは皆真っ先に「テロ」ではないかと皆言い始めます。話し合いをせず、一方的に凶器で他人を攻撃しても何も良いことはありませんが、自分の命を犠牲にしてでも、テロ行為に及ぶという人たちもいて、特にNYのような場所に住んでいると、混沌とした世界の動きを感ぜずにはいらせません。

 


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