昨日は、ニューヨークでは、年齢に縛られた価値観をしている人がいないことをご紹介し、日本社会が決めた暗黙の年齢の縛りから自分の気持ちを解き放つことで、自分らしく、より楽しく充実した人生を送れるのではないかということを書きました。
こちらが昨日の記事です。
例えば、アメリカでは、大学院は大学を出てすぐの人が行く場ではなく、ある分野について、より知識を深めたい人が、その知識を深めたいと思ったタイミングで行く場所です。そのため、30代後半や40代、さらにはその上の世代の人が行っても、誰も不思議な眼差しを向けることはありません。
私の大家さんは、フリーランスのパーソナルトレーナーです。離婚等の多大なストレスで食生活が乱れて劇太りしてしまったものの、食生活の改善や運動で10キロ以上の減量に成功した自身の体験をもとに、クライアントの方々へのアドバイスを提供しています。年齢は分かりませんが、外見から50代後半か60代前半だと思いますが、昨年から、仕事の幅を広げるために、栄養学等を学びに大学院に行き始めたそうです。情熱があれば、何事も、始めるのに遅いといったことはないのです。
今日のブランチ。この記事のトップのユーモア溢れる写真も、このお店のものです。
週末は、ニューヨークで活躍する日本人漫画家、ミサコ・ロックスさんが書いた本を読んでいました。
意地悪な大家さんに家を追い出されて一時期ニューヨークでホームレスにまでなってしまった彼女。でも、その後、漫画家未経験のところからスタートして、2年間の努力の末に、ディズニーグループの出版社から、自身の初恋・留学体験を綴ったアメリカの若者向けの漫画が、ニューヨーク公立図書館が選ぶベスト・ティーンズ・ブックリストの1冊に選ばれるという快挙を達成。2010年には、雑誌「日経ウーマン」"ウーマン・オブ・ザ・イヤー"の一人に選ばれるまでになり、今やアメリカで漫画家として不動の地位を築かれました。
そんな彼女が、ニューヨークで生き抜くための考え方や行動の仕方について、自身の行動をもとにまとめたのが、「理由とか目的とか何だっていいじゃん!チャレンジしなくちゃ後悔もできない!」という本です。
ニューヨークへ渡った当初の私自身と重なる部分も多く、また、ニューヨークでただ生きるのではなく、生き残るために必要なことが書かれていて、共感する部分が多かったです。また、この本に書かれていることは、ニューヨークに限らず、海外で挑戦したい人たちにとって貴重なアドバイスで、さらには、日本に住んでいても、持ち合わせていたら良いのではないかと思う内容でした。
ご興味ある方は、ぜひ手にとってみて下さい(私が唯一共感できなかった部分は、ニューヨークでのバイトの話です。とりあえずこの街に残るための資金作りのためにできそうな仕事が4つほど紹介されていますが、現在の厳しいビザの状況を考えると、不法就労はあまりお勧めできません。また、自転車操業的な生活は、やるべきことに時間と労力を注ぐことができず、ただニューヨークにいるだけの状態になりかねなません。その辺の事情は、こちらの過去記事で触れています。この部分を除いては、個人的に共感することばかりでした。)。