NYに住む

コロナ下でも健在のニューヨークの楽しみ方

長引くコロナの中での生活も早くも1年を迎えようとしています。最近NYは気温がぐっと下がり氷点下になる日もあったり、雪の日も増えています。

先日の近所の光景。私はアパートなので問題ないですが、一軒家の人は雪かきも大仕事。

一時期はコロナで危ない、とNYのことをこぞって報道していた日本のマスコミですが、最近のマンハッタンの様子はあまり報道していないかもしれません。

NY市衛生局のような信頼ある情報源のレポートを見ると一目瞭然ですが、コロナの感染者はマンハッタンの中心部はそんなに多くないです。一番多いのは、マンハッタンでももっと北のブロンクスやマンハッタンから川を越えたお隣のクイーンズやブルックリンの一部地域です。
所得水準とも大きく関係してくると思うのですが、マンハッタンの中心部のように家賃も高くて富裕者でないと住めないような場所の住人たちは、コロナになってすぐに別荘など別の場所へ避難していまだにその多くの人たちが戻ってきていません。また、そうでない人たちも、マンハッタンに住んでいるということは、所得水準がそれなりに高く、教育水準もそれなりの人たちで、衛生環境の整った生活をしているため、コロナの感染率は他の地域に比べてずっと低いです。

マンハッタンと言えば、おしゃれな人たちやビジネスマン、ワーキングウーマンが闊歩するイメージかもしれませんが、別荘で暮らす人たちだったり、いまだホワイトカラーの人たちの多くは在宅勤務だったり、という理由で、マンハッタンの以前の勢いはあまり感じられません。

12月に再び店内飲食禁止となっていたレストランですが、最近25%のキャパシティで再開しました。それでも、今まで勢いのあったチェーン店が続々と閉店したりと、マンハッタンは空き物件が目立って寂しい状況です。

一時的とはいえ、ニューヨークの魅力が薄れてしまっていて本当に残念でなりません。

かつてはおしゃれな人たちが闊歩していたマンハッタンのマディソン街も空き物件が目立ちます。。

それでも、最近、「私が好きなニューヨーク」を再認識する出来事がいくつかあったので、今日はそのことをお話したいと思います。

それは、日本ではなかなか出会えないような飛び抜けた才能を持った人が周りにいる環境、それがニューヨークということ!
経済、ビジネス、ファッション、芸術など、ニューヨークはあらゆる分野でアメリカ、そして世界をリードしています。そのため、世界中から夢一杯にやってくる街、それがニューヨーク。

仕事だったり、友人の紹介だったり、といったちょっとしたきっかけで、思わぬ才能を持った人と友人になれる街。それが私がこんなにもニューヨークを気に入っている理由です。
最近、数ヶ月ぶり、さらには数年ぶりとなる何人かの友人と再会しましたが、改めて彼らの類い稀なセンスや高い能力に驚いています。

一人はスペイン人デザイナー。スペインを代表するアパレル、ZARAで夫婦揃ってグラフィックデザイナーだったという友人は、旦那さんがアメリカ企業からオファーをもらって数年前に夫婦でNYへ越してきたそうです。
企業のイメージに合わせたHPやインスタグラムを作り、クライアントのブランディングを行うのが彼女の仕事。最近のプロジェクトを見せてもらいましたが、彼女ほどの質の高い仕事をする人はいないのではないかと思う高いクオリティーにただただ驚きました。

別の友人は、韓国人のファッションデザイナー。NYのある有名なアパレルに勤めていますが、コロナで12人いたチームが2人になってしまった中で生き残っているという凄腕のデザイナーです。韓国人ネットワークも広く、コロナの間になんと女性向け美容商品ビジネスに参入したそうで、できたてほやほやの商品を見せてくれました。男性なので女性向け商品は全然分からない、と言いつつも、商品は順調に売れているそうで自分が一番びっくりしていると話していました。

岐阜県で数年研究者として暮らしていたというアメリカ人の友人は、日本の木工にはまり、色々木工作品を作っていますが、ここ2年ほど、木工作品を作る道具を販売する会社に勤めているそうです。遊びに行ってみたい、と興味本位で話したら、特別ツアーをしてくれました。

こちらがそのブルックリンの倉庫/オフィス。既製品だけでなく、なんとここで手作業で作っている道具もあるそうです。

プロからアマチュアまで世界中で木工を行なっている人に対応するために、欧米や日本から特殊な木工道具を仕入れて販売しているそうです。
日本にいたのはだいぶ前のことのようですが、日本語もペラペラ。
そして、女性の地位向上のためのNPOの共同創設者でもあるというバイタリティー溢れる友人です。

この1ヶ月の間に、こんなに面白い友人たちと再会し、改めて、ニューヨークにはすごい人たちが暮らしている都市だな、と感じています。
コロナで楽しみが制限されている状況が続いていますが、こうしたニューヨークの魅力を引き続き楽しんでいきたいと思います。


0

-NYに住む

© 2024 NYに恋して☆