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レストランが悲鳴。忖度ないNYCの対応で冬を越せる?!

あっという間に今年も残り2週間ちょっと。今月頭までコートがなくても過ごせるぐらいの暖かさだったニューヨークも、だいぶ冷え込んできました。とは言っても、例年と比べたら穏やかな冬で、厚手のコートを着ていれば寒さもあまり感じません。

コロナの感染者数が増えてしまって落ち着かない日々ですが、ロックフェラーセンターのクリスマスツリーの点灯式も終わり、冬の名物となっている5番街のウィンドウディスプレイも始まっています。今年は観光客がいないので、この時期、例年は歩くのも大変なぐらいの混み様の5番街はいつもと違う光景で寂しい限りですが、それでも、NYCの冬の伝統を絶やすまい、と各社、ウィンドウディスプレイに力を入れています。

この時期にオフィスビルでもよく見かけるクリスマスツリーですが、今年は依然在宅勤務の人が多く、ツリーも地味め。なんだか寂しそうです。

冬が長いニューヨークでは、ふらっと散歩を楽しむ人も大きく減るので、カフェのような業態は、いかに冬以外の期間に冬の分も稼ぐかが存続の鍵とも言われています。また、レストランも、例年寒さが厳しい1,2月の売上は大きく落ち込みますので、その分を観光シーズンで穴埋めしていたことでしょう。今年はコロナの打撃が直撃し、とにかく経営が大変なレストラン。夏の間は屋外飲食の特別ルールが設けられて、車道や歩道に拡大した席を作ることが許されて大きな話題となりました。3月後半から禁止となっていた店内飲食はようやく10月に再開。それでも、店内は25%の収容人数で、レストランにとっては厳しい状況が続いていました。

ヨガスタジオ併設のおしゃれカフェ。奥のヨガスタジオは閉鎖中でオンラインのクラスのみ。

そのような中、なんと明日からまたニューヨーク市の店内飲食が禁止、という厳しい通達が州知事から出されました。コロナの感染者数が減らないことへの対応です。政府からの補助金ももはやない中でのこの通達で、レストランにとっては大打撃です。ニューヨークでは飲食業は大きな産業の一つですが、それでも、忖度が一切ないこの決定。明日から無期限で、レストランは、屋外、テイクアウト、デリバリーのみの営業となります。

ブライアントパークのホリデーマーケットの屋外バー。イギリスのプロリーグのサッカー中継までして本当のバーさながらです。
このシェイクシャックはデリバリーとテイクアウト中心。デリバリーの配達員は、ここに写っているような自転車で配達に行きます。雨の日も雪の日もどんなに寒い日もこうした自転車で。確実に需要がある仕事ではありますが過酷な労働環境なので、ニューヨークでは典型的なブルーカラーの仕事となっています。

日本人より体温が高く、さらに、屋外での飲食が好きなアメリカ人。コロナが気になるから、ということもあるでしょうが、気温が7度ぐらいのひんやりした中でも、寒さを全く気にせず、優雅に屋外での飲食を楽しんでいる人たちを見かけましたが、これから気温がもっと下がっていく中で、一体どうなってしまうのでしょうか。

レストラン経営者にとっては頭が痛い日々が続きますが、今できることをしようというクリエイティブさを忘れないのがニューヨーカー。先日、このようなドーム型の屋外席を見かけました。ブライアントパークのホリデーマーケットの一角に設置されていて、別世界のような雰囲気。

おしゃれなドーム。完全予約制です。
上記のドーム席は、このバーの横にありました。

1年のほとんどをコロナに翻弄されたまま今年は幕を閉じそうですが、コロナが一刻も早く収束し、私が大好きな活気あるニューヨークが戻ってくることを願ってやみません。

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