最近聞かれる「Japan passing」を、アメリカメディアから感じることが多く、日本人として日本の現在の世界の中でのポジショニング、今後のあるべき方向性を自分なりに考えることも少なくありません。
2010年は、高級ショッピング街として知られるマディソン街に軒を構えていた伊藤園のおしゃれなレストランが、契約更改時に高騰した家賃を払うことを断念してお店を閉じたり、あの5番街に自社ビルを構え、伝統的な日本の品々を洗練された現代風手法で並べ、海外への日本文化発信の地として重要な役割を担ってきた高島屋が閉鎖を決断したりと、ここNYで伝統的な日本文化を垣間見ることができる数少ない場所がどんどん減ってしまい、いまだ抜け道の見えない日本の不景気の波は、太平洋を越えて押し寄せてきました
そんな中でも、「日本」に魅せられ、「日本文化」や「日本的精神」に心ひかれる外国人が多いことも事実です。
彼らは日本のどんなところに引き寄せられ、どんな目で日本を見ているのでしょうか
私が愛読する週間NY生活の今年の新年号は、「ニューヨーカーの目から見たクール日本」がテーマでした。
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こちらは、編集長の方からのメッセージです。
「クール・ジャパン」という言葉を最初に使ったのは2002年に外交問題専門誌『フォーリン・ポリシー』に掲載された米国の若きジャーナリスト、ダグラス・マグレイ氏の論文「日本のグロス・ナショナル・クール」でした。「バブル崩壊後は低迷する日本経済だが、日本のアニメやゲームなどのポップカルチャーは世界中で人気となっており、国民総生産(GNP)などでは計測できない文化のパワーを発揮している。それをグロス・ナショナル・クール(GNC)と呼ぼう」という内容。編集部では、ニューヨーカーに「ニッポンはクールか?」と街頭インタビューしてみました。分かったことは、日本や日本人をかっこいいと思っているアメリカ人が意外と多いということでした。日本企業を世界のトップブランドにした先駆者ソニーのブランド作り、ヒートテックが大ヒットしているユニクロのデザイン哲学、日本食文化を支える醤油物語なども紙面で紹介しています。