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春節・爆買いの真相

最近、日本のニュースでも、来週やってくる旧正月についての記事を見かけるようになりました。

旧正月は、旧暦に基づくお正月なので、中国だけでなく、韓国やベトナム等、日本以外のアジア諸国では、1月1日よりも盛大にお祝いするのですが、最近の中国の勢いを反映して、日本での報道は、旧正月=中国のお正月=春節、となっているように思います。

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大手デパートBloomingdalesのSOHO店の春節を意識した化粧品コーナー。当然ですが、一般のアメリカ人は干支には12種類の動物がいることだけでなく、干支そのものを知りません。このディスプレイは、間違いなく、中国人社員のアドバイスによるものだと思います。

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同じくBloomingdales。こんなに可愛い展示も。

中国人の勢いはNYでも目覚ましく、私が渡米した6年前の段階で、既に語学学校では、中から下のクラスは3分の1から4分の1は中国人といっても過言でない状況でした。(お金持ちな中国人家庭は、とりあえず子供を海外へと送るケースが多いので、英語力がそこまで高くない状態で渡米する中国人もたくさんいます。それに対して、語学学校の上級クラスは、母国できちんと英語を勉強し、さらにスキルアップを目指した人の集まりなので、色々な国の人が混じっています。もちろん、中国人もいますがごく少数です。)マンハッタンの住宅価格がうなぎのぼりに高騰しているのも、中国マネーの流入とも言われています。子供をマンハッタンの大学へ送った中国人の親が、自分の子供のためにマンションを買ったり、時には投資物件として、価格が絶対に下がらないマンハッタンの物件に注目しているのです。

日本でも、消費を支える中国人観光客は、ビジネスを行う上で無視できない状況で、来週始まる春節に向けて、観光業界や飲食店業等、様々な準備をしているのではないかと思います。
また、「爆買い」なんて単語まで生まれました。

そんな報道を見ていて、どうして中国人はそんなにお金持ちなのだろう、といつも疑問に思っていたので、今日同僚の中国人(日米の大学院を卒業していて、日本の事情にも詳しい人)に聞いてみたら、日本製のものは何でも信用度が高いから、中国人は皆日本製のものを欲しくて、誰かが日本に旅行に行くと言うと、家族や親戚、友人たちがこぞって買ってきてほしい物リストとお金を託すそうです。私の同僚(男)も、日本に留学時代、友人に頼まれて、粉ミルクを10万円分ぐらい買ったことがあるそうです。ちょうど、中国で粉ミルク事件があった後のことだそうです。

NYに来てから、日本では考えられない水準で裕福な中国人を見ることもあったので、爆買いは、そうした想像を超えたお金持ちの人たちが行っていることと思っていましたが、それにしても大規模で不思議だと思っていたので、ようやく謎が解けました。中国人は、日本人よりも家族や他人との距離がはるかに近いです。日本の常識でたとえ親しい人にでも聞いたら失礼にあたるようなことでも、中国ではごく普通であったり、また、日本だったら他人に頼んだら図々しいようなことでも、中国では皆普通に行っているようなことだったりします。そのため、ちょっと日本であの電化製品のあの型買ってきて、なんて頼むことも、全く失礼には当たらないのです。

数年前には考えられなかったことですが、マンハッタンでも、春節を意識したショーウインドウをよく見かけるようになり、中国人の勢いは増す一方です。

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中国で演技が良いのは赤。中国では、結婚式も真紅のドレスです。

こちらは、春節用の特別展示を行っているMacy'sのファッションフロアー。
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Macy'sのエスティーローダーでは、春節用特別パッケージも。こちらも赤一色。

このブログでは、追って、日本のメディアからは知ることができない中国人の考え方、人柄、価値観等も実体験を交えながら綴ってみたいと思います。

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