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海外での心構え

ニューヨークの治安は年々改善し、今では、数十年前までタイムズスクエアやブライアントパークが危険で近寄れなかったとは考えられないぐらいになりました。

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本文と全く関係ありませんが、最近Sephoraで見つけたおしゃれなサプリ。アメリカひとは手っ取り早く効果が出るものが好きなので、こうしたサプリ市場はとても大きいです。

しかし、やはり海外。
安全度は日本とは大きく異なります。
つい数日前にも、巡回中の警察官が、マンハッタンで危ないと言われているハーレムかブロンクス地区で、職務質問をした相手に銃で撃たれて怪我をするという事件がありました。

9.11のような痛ましい事件が起きた都市ニューヨークなので、極端な話をすると、混沌としたこのご時世、何が起こってもおかしくはないのですが、毎日そんなことを考えていては暮らしていけません。
しかし、いざ何かあった時への対策や心構えは、知らず知らずのうちに誰もが持っている、それが海外での常識なのではないと思います。

海外では日本と勝手が違うので、私は知らず知らずのうちに、外にいる時には日本にいる時よりも緊張感を持って暮らしているのですが、例えば、すりにあわないようにかばんの持ち方やレストランやカフェでのかばんの置き場に気をつけたり、道を歩いていて変な人がいたらちょっと遠回りをしたり、青信号で道路を渡るときにも左右から飛び出てくる車がいないか確認したり、工事の土台が組んである建物の真下は歩かないようにしたり(つい1週間ほど前に、マンハッタンの南で、巨大クレーン車が倒れ、路肩の車の中にいた男性が亡くなるという悲しい事故がありました。)、とちょっとしたことを心がけています。

そのおかげか、マンハッタンで暮らして6年半、目立った事故や事件に巻き込まれることなく暮らしていますが、観光客がぼったくりにあってしまったり、すりにあってしまったりといった悲しい事件を聞くにつけ、「隙を見せない」ことの大切さを痛感します。

面白いことに、渡米当初から緊張感を持って街を歩いていたつもり(逆に渡米当初のほうが身構えていたはず)なのですが、今思えば、当時は知らない人(決まって男性)に声をかけられることが割りと定期的にありました。渡米1,2年したある頃からそれがぱたっとなくなったのは、私が年取ったから?と思ったりもしたのですが、きっと「隙」を見せていず、現地化しているからではないかと思います。

ニューヨークに遊びに来て舞い上がってしまい、英語の勉強、と思い、道で声をかけられた人と話し込んだり連絡先を交換したり、なんて人もいるようですが、こうして声をかけられる確率が高いということは、「隙を見せている」ということとイコールだと思います。

先日、ニューヨークの日本領事館のニュースで、深夜のマンハッタンの路上で邦人男性が何者かに殴られ、貴重品をとられてしまうという事件があったことを知りました。被害に合われてしまった方はとても気の毒ですが、午前3時に道を歩いていて(マンハッタンでは、そんな真夜中に路上を歩く人はいません。)泥酔してどこで何が起こったのかも覚えていないという(アメリカでは、日本にありがちな酔っ払って千鳥足で歩いているような人はまずいません。)いう状況にとても驚きました。

日本が安全なのはありがたいことですが、日本がいかに特殊な環境なのかということは、外に出るとひしひしと感じます。
国家レベルでも同じことが言えるのではないかと思いますが、自分の身は自分で守る、という鉄則は、海外生活ではとても大切なことのように思います。


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