またまたすっかりご無沙汰してしまいました。その間に、NYは一気に暑くなり、毎日夏の陽気です
私の好きな最近のNYの光景。42丁目を東側から一直線に望んだ景色です。とんがった先端でどこにいても目立つNYの目印、クライスラービルと、その奥の喧騒は観光客でにぎわうタイムズスクエアです。
天気が良くなってきたので、こんな張り紙も街中でよく見かけるようになりました。これは、映画やCMの撮影をするので、路上に止めてある車を撮影日までにどけてください、という通知です。ここに書かれた日時には、この場所で有名人に会えるかも!?
早速ですが、前々回の記事で予告した通り、驚くべきアメリカ人の実態に迫ってみたいと思います
語学学校でアメリカ人と結婚しているカナダ人の女性教師が、以前、「アメリカとカナダをごっちゃにしないで!」と強調していましたが、アメリカ生活が少しずつ長くなるにつれて、やっとその意味が分かってきました
なぜなら、アメリカ人には、アメリカ人独特ともいえる特徴があるからです。
もちろん例外もあるという条件付きですが、多くのアメリカ人に当てはまることは、
アメリカのこと以外に、全く興味がない
ということです。
そんなアメリカ人の特徴は、
旅行は国内旅行がメイン:
驚くべきことに、パスポートを持っていないアメリカ人はかなりの数いるそうです。私の同僚でも、せっかくの大型連休も地元(ニューヨーク)でのんびり過ごすという人は多いですし、アメリカ人がよく選ぶ海外旅行先はお隣メキシコが一般的です。
日本人が憧れるマイアミは、アメリカ人にとっても人気の旅行先ですが、東海岸の人にとっては、ハワイに行くのが遠いため、仕方なくマイアミで済ませているそうです私が、「ハワイに行ったことあるけれど、マイアミはまだないので行ってみたい。」と同僚に話したら、「何でハワイよりランクの低いマイアミに今さら行く必要があるの?」と驚かれてしまいました。
アメリカ以外のことをほとんど知らない:
日本では、明治維新以降、欧米への憧れが強まり、特に日米同盟を結んでいるアメリカへの興味は、政治、文化と多岐に渡っていますが、残念なことに、アメリカ人は日本のことを全く知りません
そのため、日本とアメリカは第二次世界大戦以降、安全保障条約を結び、日本にとってアメリカの動向は重要であること、憲法の制定を含めた日本の戦後の復興にアメリカが大きく関与してきたこと、ハリウッドの映画は日本でも放映されていること、アメリカの有名人は日本でも知られていること、日本にもマクドナルドやケンタッキーフライドチキンのチェーン店は多くあること、などを私が話すとみんなビックリし、逆に私がビックリしてしまいます
そして、それは海外で活躍する自国の人にも当てはまるようです。
若貴とともに、日本の相撲界の一時代を築いた曙が、相撲力士であったことを、私のアメリカ人の同僚たちは知りません「曙は、ハワイ出身のアメリカ人で、すばらしい成績を残したので、封建的な相撲界で外国人として初めて最高位、横綱にまで登りつめたんだよ。」と同僚に話しても、全く話が通じません。そして、彼らがネットで検索して私に見せてくれた写真は、Yokozunaという名前の選手(曙とは別人です!)が格闘技をとっているものばかり。そして、「ヨコズナ」は、人の名前だよーとまで言うのです
曙ほど偉大な業績を残した選手のことなら、アメリカ人も誇りに思っているのかと思いきや、あまりに意外な反応でただただ驚いてしまいます
それと同時に、日本だったら(日本だけでなくても)、自国の選手が海外で活躍していたら、もっとみんなその活躍を見守っているはずなのに、と驚かずにはいられません。
アメリカ生活も長くなると、最初は不思議だったことが普通になったりする反面、いまだに理解できないこともまだまだたくさんあります。今後も、そんなネタを書いていきたいと思います
6月最終週の日曜日は、NY恒例のゲイパレードの日でもありました。今年は見に行かなかったので、残念ながら写真はありませんが、つい最近、連邦裁判所が、同姓婚を合法とする判決を出したので、ゲイパレードは相当盛り上がったに違いありません。写真は、ゲイパレード前夜のエンパイアーステートビル。同性愛者の象徴であるレインボー色に輝いています