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最近受けたキャリア相談で話したこと

アメリカの大学や大学院を出ずに就労ビザからグリーンカードを取得して現地で働いている少し珍しい私の生き方に興味を持ってくださる方からの依頼で、私のキャリアの築き方について日本の大学でお話する機会をいただいたり、どうしてもアメリカへ渡って働きたいという方からキャリア相談を受けたりすることがあります。

日本で働いている人がアメリカへ渡って希望の仕事を得て暮らすには、相当なモチベーションと行動力とエネルギーが必要です。
しかしそれは、日本できちんとキャリアを積み上げてきた人であれば、適切な戦略を持って取り組めば、不可能ではないことも事実です。

ただ、そのやり方を適切に指導してくれる人や参考にできる確かな情報がほぼ存在しないことは、13年経っても変わっていないように感じています。
13年前に無職で渡米しなんとかここまでやってきた私ですが、この13年の間に出会った何百人という在米日本人で私と同じような自力で就労ビザ取得パターンの方にはまだ数人しか出会ったことがありません。

そんなことから、どうしても渡米してキャリアアップしたい、という方からの相談は、いつもかなり前のめりでうけています。

ニューヨークの摩天楼。写真真ん中のような超高層の高級コンドもどんどん増えています。

 

最近受けたキャリア相談で感じ、アドバイスとして伝えさせていただいたことを今日はシェアしてみたいと思います。

それは、キャリアは打算で考えない!ということです。

パンデミックをきっかけに日本企業は大きな変革を迫られ、副業を解禁する会社が出てきたりと、労働環境は大きく変わっているように感じます。ただ、日本の外から見ていると、日本の会社の根本的な旧体質は変わっていないような気もしています。
それは、正当な人事評価がなされていないこと。年功序列的な形がまだ残っていて、成果を出したから昇進・昇給、というスタイルになっていないように感じています。これは、アメリカのように成果主義の国にいる人からすると考えられないことでもあります。

そんな日本の労働環境にいると、つい打算的になってしまうのかもしれません。
ここで言う打算とは、自分がより昇進できそうな場所に行く、とか、そういう打算です。

私には全くこういった発想がないのでとても驚いたのですが、成果主義の土壌がない日本にいると、こうした発想になってしまうのも無理はないのかもしれません。昇進や昇給が個人の成果ではなく、周りとの関係で決まってくるからです。
そのため、同じ努力をしているのであれば、より昇進しやすいグループや場所へ移ろう、とか、そういった発想になるのも自然なことなのでしょう。

ただ、アメリカでキャリアを考える時には、こういった発想は全く意味がないので、そんなことに時間やエネルギーを割くよりも、自分のことに注力した方が、自身の成長につながると思います。
きちんと成果を出していれば、きちんとした企業であれば、きちんと評価してくれて、英語がネイティブでなくても良い評価をくれたり、昇進させてくれるからです。
そのため、アメリカでのキャリアで重要なのは、あくまで自己研磨に尽きると思います。

話をもっと広い視点へ移すと、日本企業がどんなに頑張っても世界をリードする企業に追いつくことができないのは、こういった日本独特の年功序列、根回しなど、非生産的なことが未だに根強く残っているからではないかと思えてなりません。

このブログでは、13年前のブログ開設当初からアメリカでのチャレンジを目指す人を応援していますので、そんな方々のお役に立てる情報を今後も発信していけたらと思っています。

先日のヨガナイト@Bryant Park。ステージには先生がいてポーズのアナウンスをしていますが、ざっと見た感じで皆がバラバラのポーズをしているのも自由人が多いニューヨークならではかもしれません。

 


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