やっと金曜日。ほっとしながら、長距離電車に揺られて帰宅中です。
私は食べることが大好きで、自分で作ることも、外食もどちらも趣味の一つですが、ニューヨークへ渡ってから、日本にいた時とはまた違った視点で「食」ということについて考えています。
それは、アメリカに来てから、アメリカ人の食生活の日本人との違いにとても驚いたことがきっかけでした。
アメリカ人だらけの環境で働き始めて、彼らとお昼を共にしたり、出張で夜ごはんも一緒に食べたりして気づいたのは、驚くほど偏ったアメリカ人の食生活でした。
お昼ごはんが野菜もほとんど入っていないお肉だらけのサンドイッチだったり、夜ごはんにピザを食べたり。
色々なものをバランスよく30品目食べましょう、という日本で言われているような発想で食事をしている人は全然いません。
仕事上、上の立場になればなるほど、見た目が重要で(顔立ちが美人ということではなく、服装、髪型、メイク、振る舞い、体型がバランスが良いという意味です)、そうしたことを心がけていつも綺麗にしている女性たちは、カロリーの高いものを避けて、お昼もサラダで済ませていますが、冷たい野菜、それも葉っぱばかりを食べていても、あまり健康には良くなさそうです。
また、気をつけていても太ってしまうので、ニューヨークでは、男女ともにジムに通う人もとても多いです。
こうしたアメリカ人の食生活に触れるにつれ、日本のバランスのとれた食事の素晴らしさを再認識しています。
それだけでなく、ニューヨークに来てから、日本のごはんの美味しさにただただ驚いています。
日本では、コンビニ、居酒屋、1000円もあれば食べられる豪華なランチセット等々、お金をかけなくても味の良い食事が楽しめ、ちょっとおしゃれなレストランに行けば、さらに洗練された食事が楽しめます。
それは、大戸屋ランチが30ドル(1ドル100円換算でも3000円!)、サラダボールですら10ドルもするニューヨークでは考えられないことなのです。
私がたまに同期と行くこんなことを言ったら失礼かもしれませんが、あまり美味しくない居酒屋も、ちょっと飲んで食べたら50-60ドルはしてしまいます。(なんでまずいのに行くのかと思われる方も多いと思いますが、居酒屋のような形態で手頃な値段で行けるところがあまりなくてちょっと同僚と集うにはちょうど良かったり、一緒に行く同期のお財布事情等によるためです。)
そんなわけで、ニューヨークでは、自分の口に合うものを食べるには、「努力」が必要です。
次回は、私がここ最近直面している食にまつわる悲劇について書いてみたいと思います。
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