こちらは、前回のブログからの続きで、私がなぜNYへ渡ったのか、そしてそれまでの間、どんなことをしていたのかを書いてみたいと思います。(前回の記事がまだの方は、こちらからどうぞ。)
あれは大学4年生の夏休みだったと思います。同じ国際交流のサークルの友達で、英語が上手く、私と同じように海外に興味がある友人と、アメリカを旅しました。ロスアンゼルス、ボストン、そして最後の旅先はNYでした。
ボストンでは、アメリカの学生生活に興味があり、チャールズ川を超えたダウンタウンの向かい側に広がる、アメリカを代表するトップ校、ハーバード大学のキャンパスに足を運びました。(ハーバードでは、学生によるキャンパスツアーを行っていて、おすすめです。)
ハーバード大の最寄り駅近くにある適当なお店で朝ごはんを食べ、キャンパスへと向かったのですが、日本人があまりいない環境の中で、朝ごはんを食べたお店で見かけた、アメリカ生活に慣れていそうな日本人2人組と再びキャンパスで遭遇しました。先方も、日本人の私たちがうろうろしていることに気づき、声をかけてくれました。(日本であれば、全然知らない人に声をかけることはまずないと思いますが、海外ではごく普通にあります。そういう意味で、この2人の学生は、アメリカ慣れしていたのでしょう。)
その2人がどういう経緯でハーバードへ来て、何を学んでいるのかは、全く覚えていないのですが、もしかしたら、特にそういった話にはならなかったのかもしれません。
アメリカ生活はどうですか?と聞いたら、そのうちの1人が、ある単語を口にしました。
"diversity"
最近では、日本でも、会社で多様性を認めるというときに、「ダイバーシティ」という単語を使うことがありますが、当時はそういった概念はまだ日本に広まっていなかったので、さっぱりその意味が分かりませんでした。でも、聞いてみると、アメリカでは、diversityがとても重要で、この考え方があらゆることの根底を流れていて、この日本人の留学生は、そうした考え方に刺激を受けているようでした。
アメリカのトップ校ハーバード大学で奮闘している日本人と話をして、そんな環境に身を置いているその人の生き方がとてもうらやましかったです。
当時はフェイスブックもまだ存在していなかったので、立ち話で終わってしまいましたが、きっとこの留学生は、世界を舞台に活躍していることでしょう。
ボストンを後にして到着したNYは、2度目だったので、王道の観光地巡りとは違うことがしてみたくて、ハーレムツアーに参加し、日曜日の朝にゴスペルを聞きに行きました。
まだ大学4年生で英語もすごくできるわけではありませんでしたが、少しでもアメリカに近づきたくて、日本語ではなく、あえて英語のツアーを選びました。
そのツアーで連れて行ってもらったある教会で、また忘れられない体験をすることになりました。
(続く)