NYから世界を考える NYで働く

私の部下はイスラエル人

最近、イスラエル人と仕事をしています。

このブログでは、かねてから、NYに暮らしていたら自分自身がそうでなくても切っても切れないユダヤ教の教えやユダヤ教徒の暮らしぶりについて書いてきましたが(私のブログの左側のバーにある検索コーナーに「ユダヤ」と入れると過去記事がたくさん出てきますが、代表的な記事はこちらこちら)、アメリカで生まれ育ったユダヤ教徒と、イスラエルからやって来た若者は、考え方や行動様式が異なる部分も多いです。
そのため、初めて身近な存在となったイスラエル人部下とのおしゃべりから、日々色々なことを学んでいます。

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ホリデーシーズン真っ只中のニューヨーク。食器屋さんでこんなにかわいいディスプレイを発見。

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今にも動き出しそうなフクロウとリスがなんとも愛らしいです。

日本人とユダヤ人との関係は意外にも深く、歴史の上では、第二次世界対戦中に、ナチスドイツの迫害を逃れようとする多くのユダヤ人にビザを発給した杉浦千畝の時代まで遡ると思います。
また、面白いことに、歴史上苦労を重ねてきたユダヤ人は、とにかく勤勉。
豊かな暮らしをするには、勉学や努力が必要だということを身を持って知っているので、日本人のようにコツコツと頑張る習性です。
そのため、地理的にはかけ離れた日本とイスラエルですが、ある意味似た部分があり、日本人にとって、案外一緒にいて居心地が良いのがイスラエル人だったりします。

恥ずかしながら、学生時代に世界史を勉強していないし、イスラエルの混沌とした歴史もうろ覚えだったのですが、イスラエル人の同僚と話をしていると、世界史の基礎知識なしに、現代社会は語れないことを痛感します。

今でも領土争いが続くイスラエル人とアラブ人。
なんと、イスラエルのパスポートでは、中東のアラブ諸国への入国は、今でもできないそうです。
日本の場合、海外旅行にビザが課される渡航先すら思いつく限りないので、私が驚いていると、今でもユダヤ人とアラブ人は争っているから当然だよ、といたって冷静な私の同僚。

ただ、ナチスドイツによる迫害で、ヨーロッパ各地へ逃れていったユダヤ教徒たちは、その国でパスポートの発行を受けたそうで、私の部下の祖母はスロバキアのパスポートを持っていることから、その彼自身もスロバキアのパスポートを保有していて、イスラエルのパスポートを提示して都合が悪そうな時には、スロバキアのパスポートを使用しているそうです。

NYに来るまで、近いようで遠かった世界。
同じ時代を生きていながら、全然異なる状況に置かれている人々。
世界の広さを感じずにはいられません。

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こちらは別のお店のディスプレイ。この時期になると、競うように各店舗の店頭が華やかになります。

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