今日は、いよいよ大統領選挙の幕開け。
全米50州の中で一番乗りで、アイオワ州での選挙人を選ぶ投票が行われました。
この投票は、各州ごとに行われるのですが、1972年以降先陣を切っているのがアイオワ。
今日までの間、あらゆるメディアがあらゆる手段を使って投票予測を行い、どの候補がどの候補よりも何ポイント有利、不利と報じてきましたが、最初に有権者の声が聞けるアイオワ州の結果は、今後の他の州の投票結果へも影響を及ぼすことにもつながり、アイオワを制した者が大統領選挙を制するとも言われるほどに、重要な意味を持っています。(アイオワがどれだけ重要かは、こちらからどうぞ。)
そして、蓋を開けてみたら、過去にないほどの大接戦。
さらに驚くことに、民主党、共和党ともに、メディアの予想を覆す結果となりました。
最初に勝利予想が出たのが、共和党。
前評判では、ドナルド・トランプ有利と言われていましたが、最後に微笑んだのは、29%という最多票を獲得したテッド・クルズ氏。
驚くべきことに、トランプさん、クルズさん、そしてマルコ・ルビオさんのトップ3候補は、なんと5%の僅差の中でひしめき合い、共和党支持者の票は、完全に3分割されました。
NY1より。開票率91%ですが、テッドさんの勝利が確定。
93%開票された今でも、最終結果は出ていないほどの接戦で、今のところ、ヒラリーさんが50.1%、サンダースさんが49.4%獲得という途中経過となっています。
ヒラリーさんが数ポイントリードするのではないかという前評判を覆し、サンダースさんの驚くほどの健闘に、メディアも驚いています。
アメリカでは小さい頃から学校でプレゼンの授業があり、普通の人でも皆、人前で話すのが本当に上手いのですが、政治家となれば、プロ中のプロ。
テッドさんも、ヒラリーさんも、カリスマ性、分かりやすい内容、メッセージ力、アピール力、間の取り方等々、あらゆる点ですばらしい演説でした。
NY1より。家族一丸となって戦うヒラリーさん一家。さすがと思ったのは、予想外に苦戦した結果となったものの、そんなマイナス面は微塵も感じさせず、あくまで自分がトップを走っているという力強いメッセージでした。決して良い状況ではなくても、強い姿を見せる、というのは、アメリカでは、政治の世界だけでなく、ビジネスやプライベートでも普通に行われています。
私は米国市民ではないので、参政権はありませんが、今回の大統領選挙、ますます目が離せなくなってきました。