今日は日中一気に気温が上がり、夜も適度な気温が保たれて、夏らしい一日でした。
ニューヨークに来る前は、渡米数年で英語がペラペラになり、Sex and the Cityを見過ぎていたせいか、週末は金髪のアメリカ人美女とブランチをして、といった生活を夢見ていたのですが、現実はそんなに甘くはありませんでした。
英語は思った以上に難しい言語で、自分ひとりで勉強できる読みや聞き取りは一人で練習していれば何とかなるのですが、話す能力は、実際に話す場数を踏まないと上達しません。
でも、そこで問題となるのが誰と話すか、ということ。
当然ですが、模範となる英語を話す人、つまり、ネイティブスピーカーと会話をしないといけないのですが、自分の英語が下手だと、そういった場に恵まれないのです。
ネイティブの友達と知り合う一番の近道は、会社の同僚と仲良くなることですが、数年アメリカに住んでいれば、会社で複数人のアメリカ人の女の子たちの輪の中で、彼らが話していることは分かっても、彼らと同じ早いテンポ(ニューヨーカーの話す速度は通常のアメリカ人よりもはるかに早いです。)で話せないと、自分が話すタイミングを逃してしまい、聞き役に回ってしまいます。
そうすると、彼らと会社の枠を超えて友達になることはなかなか難しいです。
ニューヨーカーであれば、もともと友達は周りに十分にいるので、何か理由がないと、英語が不自由な人と友達になることはないからです。
また、英語のスピーキングと同様に難しいのが共通の話題。
アメリカで育っていない私は、アメリカの芸能人やドラマ、映画にも疎いし、アメリカ人なら誰でも知っているようなアメリカでの常識のようなこともあまり知らないので、そうすると、アメリカ人と会話を発展させるのは至難の業です。
そのため、NYでの日本人以外の友達は、語学学校で知り合った異国のクラスメート、日本に興味があり、日本語を勉強していたり日本に住んだことがある人たち(そういった人は不思議と男性ばかりです)、アメリカ出身でない会社の同僚(出身国は違っても、アメリカが母国ではないという共通点があり、仲良くなりやすいです。)で占められて、いわゆるネイティブのアメリカ人女の子の友達は皆無です。
アメリカ人の女の子と気軽にお茶したりする関係が築けないままあっという間に7年が経過したのですが、今日、その殻をついに脱出しました。
前職のアメリカ人の同僚の子から、転職相談を受けたのは、ここ最近のこと。
さらっとしたロングヘアーがよく似合い、いつもおしゃれに気を配っている彼女は、私の中で典型的なニューヨーカー。
英語がネイティブでない私にも寛大でいてくれた前職の数少ない同僚の一人です。
私が今いる会社に興味があるとメールをもらい、仕事帰りに会うことになったのです。
でも、転職活動の話というよりは、最近の話、夏の旅行のこと、ニューヨークのレストランの話等々、ビール片手に、たわいもない話で2時間ぐらい盛り上がりました。
日没後のブライアントパーク。夏にはビアガーデンが登場します。今日は、お昼もブライアントパーク。今年に入って友達になった素敵な日本人の子と楽しい時間を過ごしました。ニューヨークで大好きな場所の一つです。
彼女も楽しんでくれたみたいで、これからはもっと頻繁に会おうね、と言って別れました。
ニューヨーク生活8年目を目前にしての小さいようで、私にとっては大きな進歩に、今夜は乾杯したいと思います。
同じくブライアントパーク。こちらは西側。奥に写っているのは映画のスクリーンを設置する台。夏の間は、毎週月曜日にここで映画上映が行われます。