あけましておめでとうございます。お正月、いかがお過ごしでしたか。
私はNYで初めての年越しでした。しかし、意外と静かな新年の幕開けでした。
それは、こちらの文化と大いに関係があります。
一般に海外では、クリスマスは家族と、そして新年は友達とお祝いすると言われているように、こちらでは、新年のお祝いよりもクリスマスのほうが一大行事。
みなクリスマスで盛大にお祝いを済ませてしまっているので、新年は家で静かに過ごしているようです。
そのため、クリスマスの次の日からお正月の飾りつけに一変する日本の街とは対照的に、こちらでは年明けまでクリスマスの余韻を楽しむかのように、クリスマスツリーやイルミネーションが街を彩っています。
仕事も12月25日、1月1日のみがお休みで、年明けは1月2日からスタートします。
写真はいずれも、クリスマス明けの街並みです。
そして日本のお正月に色々思いをめぐらせてみましたが、クリスマスは海外文化を輸入したものであるのに対して、お正月は完全に日本で作られた文化であることに気がつきました!
紅白歌合戦、行く年来る年、除夜の鐘、年賀状、おせち料理、初詣、箱根駅伝、門松や鏡餅…。
いずれも日本独自の文化です。
NYに住んでいても、心は完全に日本人なので、初詣にも行けずおみくじもひけなかったお正月、年が明けた気分がいまだにせず、不思議な感覚です。
しかし、カウントダウンには参加してきました。場所はもちろんタイムズスクエア。
といっても、夜の部ではなく昼の部です。
日本のテレビでもおなじみのタイムズスクエアのカウントダウンは、私が長いこと夢見てきたことの1つであるので、早くから入念にリサーチをしていたのですが、なんとも過酷な状況であることが判明。
あの晩は、あの小さな場所、(渋谷のスクランブル交差点より狭いです。)に世界中から100万人もの人が集まるといわれ、なんと16時には参加者用のゲートが閉められて、それ以降はトイレで抜けることすら許されないのです。そして、例年この日の気温は0度前後。そんな状況下で8時間以上も待ち続けるのはどう考えても無理だと思い、断念しました。
しかし、世界中の人におなじみのタイムズスクエアのスクリーンはなんと東芝製。
そして、今年は初めての試みとして、東芝主催のもと、タイムズスクエアで日本時間に合わせたカウントダウンが行われました。
NYと日本の時差は14時間なので、12月31日朝10時の少し前に現地に集合。
そして、簡単に掛け声の練習をした後、集まった70人ぐらいの日本人と一緒に、新しい年の幕開けをお祝いしました。
今年はどんな年になるのか、そしてどんな年にしていこうか、今からとても楽しみです。
こちらでやりたいことも色々とでてきたので、いまはそのために地道に種まきをしている状況です。1年後、たくさんの収穫ができるように、日々大切に暮らしていきたいと、改めて思っています。
みなさまにとっても、すてきな一年になりますように。