NY観光というと、ついつい買い物や食事に目が行きそうですが、外してはならないのが美術館巡り。
ここNYは、美術館の宝庫でもあるのです。
メトロポリタン美術館から徒歩5分の好立地に位置しながら、意外と知られていないのがノイエ・ギャラリー。20世紀初頭のオーストリア、ドイツ絵画を楽しめるNYで唯一の場所です。
ニューヨーク州立図書館と同じ建築家により建てられました。5番街で一番美しいと言われている建物も必見です。
これだけではあまり興味が湧かないかもしれませんが、世界最高額で落札された絵画が見られるとなったら、自然と足が向いてしまうのではないでしょうか。
その作品とは、
「アデーレ・ブロッホバウアー1 (Adele Bloch-BauerⅠ)」
オーストリアの象徴派画家 グスタフ・クリムト(Gustav Klimt)の作品。
この作品のモデルであるアデーレさんはクリムトの愛人であったという説もある方で、この絵画を大切に保管していましたが、ユダヤ系の家系であったため、第二次世界大戦のときにドイツ軍没収されてしまいます。
戦後、ドイツから回収された絵画は、戦前の所有国であるオーストリア政府へ戻され、アデーレ・ブロッホバウアーさんの姪に返却されました。
そして、NYの競売会社クリスティーズの競売にかけられ、2006年6月、絵画として史上最高額の1億3500万ドル(約155億円)で落札されたのです。
しかも、その落札者は、米国化粧品会社エスティーローダーの子息であり富豪の ロナルド・S・ローダー氏。
彼は、このノイエギャラリーのオーナーであり、自分の個人的趣味ではなく、このギャラリーのために購入されたのです。
美術家の友人と訪れたこのギャラリー。
この絵画の背景を知らなかったら、間違って素通りしてしまったかもしれません。
「知る」、「学ぶ」ことの大切さを実感した一日でした。
☆NEUE GELERIE☆
http://www.neuegalerie.org/main.html?langkey=english
場所:1048 5th avenue (at 86th street)
開館時間:11:00-18:00
定休日:火、水
入館料:15ドル