NYで冬を楽しむ NYで異文化体験

国際色豊かなメンバーで新年会♪

遅ればせながら、明けましておめでとうございます!

あっという間に2025年が始まってから早くも2週間が過ぎていますが、今年はいろいろと動きがありそうな年と当初から予感していた通り、新年始まって半月と思えないほどに、様々なことが起こっている毎日です。

新年最初の週末に、NYらしい国際色あふれるメンバーで新年会を開催しました。

私のテニス仲間であるロシア人の友人Dさんは、私と同じく世界中の食べ物に興味があって、よく一緒に食談義をしているのですが、その友人から、先月、日本のお正月料理について聞かれました。おせち料理というものがあると話して、そのリンクを送ったところ、「一緒におせち料理を食べられたらいいな」と連絡があり、せっかくの機会なので、新年会を企画することに。日本に10年ほど住んでいたこともあるアメリカ育ちの韓国人の友人Jさんに相談して、今回の新年会の開催となりました。

メンバーは、Dさん(ロシア人)、Jさん(アメリカ育ちの韓国人)、Jさんの旦那さん(フィリピン系カナダ人)、Jさん夫婦の親友Hさん(日本在住20年で日本語がぺらぺらのアメリカ人)と私の5人。

Jさん夫婦もHさんも日本に長いこと住んでいたので、ある程度おせちのことは知っていますが、一番詳しいのはもちろん日本人の私。そこで、年末から年明けにかけて、自分では作ることが難しいおせちの食材を少しずつ日系スーパーで買ったり、また、張り切って、きんとん、伊達巻、なます、筑前煮の4品を作りました。

Jさんがお雑煮としいたけの煮物を作ってくれて、ビーガンであるHさんは黒豆担当に。でも、黒豆を長時間煮ている間にネットフリックスに夢中になっていたら、鍋が焦げてしまって黒豆は食べられない状態になってしまったそうで、急遽、こんにゃくの煮物としいたけの煮物にメニュー変更。

Jさん夫婦が住んでいるコンドミニアムの共有スペースにみんなで集まれる会議室のような部屋があり、そこにそれぞれのが作ったものを持ち寄るポットラック形式の新年会となりました。

コンドミニアムの共有スペースですが、友人が自宅からテーブルクロスや食器類を持ってきてくれたおかげで、お食事会らしくなりました

マンハッタンの西側を流れるハドソン川を渡ってすぐのジャージーシティにあるJさんのコンドミニアムからは、なんと自由の女神も見えました

私とJさんは、2年ぐらいの付き合い。NYらしい思わぬ偶然で知り合いましたが、驚くほどに話や気が合い、神様がアレンジしてくれた必然の出会いだったのかもしれないとさえ感じています。

彼女との出会いは、着物に傾倒してフリーマーケットで自ら仕入れた様々な着物を売っていたアメリカ人女性が開いた着物ショップのオープニングパーティーでのこと。私の友人がこのイベントを見つけて一緒に行くことになったのですが、友人の大幅な遅刻で、知り合いのいない会場でひとりさまよっていた私と目が合って会話をしたのがJさんでした。
Jさんは当時、NYへ引っ越してきてまだ数か月。その前まで日本在住期間が長く、また、幼少期には別の州で育ったためNYに友人が少なかったようで、もともと強い興味があった着物イベントに一人で来ていました。

着物ショップのオープニングイベントとはいえ、オーナーはアメリカ人なので、集まってきていたオーナーの友人や知人たちはみなアメリカ人。会場にアジア人は私とJさんだけだったので、自然な形で会話が始まりました。

初対面同士でも割とプライベートにもオープンな人が多いアメリカ。Jさんも、その時に、韓国で生まれたけれども、生後間もなくアメリカ人家庭に養子に出されてペンシルベニア郊外で育ったことを教えてくれました。今やエンタメなどを中心に勢いがある韓国ですが、朝鮮戦争の頃に養子縁組が始まり、その後に及んでも養子縁組が行われていたのです。まだ30代後半の彼女が生まれた頃にもそのようなことがあったということには驚かざるを得ません。
自己紹介の流れで、あっさりとそんなプライベートなことを教えてくれた彼女ですが、私に何か親近感を感じて初対面なのに教えてくれたのでしょうか。

Jさんは日本の大学で教えていたというインテリ。好奇心旺盛で、芸術や文化が好きなので、2人で出かけたりする仲となり、来月からは、一緒に着付けのセミプライベートレッスンを受講予定です。
東京には日本出身でない人たちのコミュニティーがあり、週末にはよく誰かの家でホームパーティーをして親交を深めているそうですが、バンクーバー出身の旦那さんとも日本で知り合ったそうです。医療系の研究者として日本で活躍していた旦那さんのもとにアメリカの会社からヘッドハンティングがあり、夫婦そろってニューヨークへ引っ越してきたそうです。

そんな彼女を通じて知り合ったのが、彼女と彼女の旦那さんの日本在住時代からの親友であるアメリカ人のHさん。去年、素敵なホームパーティーのことを記事にしましたが(こちらからどうぞ)、そのパーティーのホストのHさんです。NYにわたってから、驚くほどに日本語がうまい人たちにたまに会う機会はありましたが、Hさんの日本語力は群を抜いています。アメリカの弁護士資格を持ち、日本とアメリカ間の取引に特化した税務コンサルティングというかなり専門的な仕事をしています。

そして、このブログにたまにテニス仲間として登場しているDさん。ロシアのタタール出身で、母国にいたころには旦那さんのDVで大変だったとか。その後、アメリカ在住の男性と知り合い、その方と再婚することとなって20年ほど前にニューヨークへやってきました。ウクライナとの戦争が勃発して以来、ウクライナの国旗の色のネイルをしたりと、アンチロシアという立場を貫いています。

旦那さんが肉と魚を一切食べないそうで、家ではせっせと様々な国のベジタリアン料理を作っていますが、日本へ行ったことがないのに親日家で、秋には松茸を仕入れて、調理方法を聞いてきたりと、和食通です(松茸の風味を活かすために松茸ごはんを提案したら、とても気に入ってくれました)

こんな個性豊か、そして国際色豊かな友人たちとの新年会。
私にとっては、日本の伝統を紹介する機会が持てて嬉しかったと同時に、手作りのおせち料理が意外とうまくできたのはちょっとした喜び体験となりました。

ニューヨークに来てから実感するのは、「食は人を繋ぐ」ということ。食べることに興味がない人はあまりいないので、どんな国の人とでも食べ物の話で盛り上がることができます。また、一緒に食べるという経験は、友人同士の距離を縮める一番の手段ではないかとさえ思います。

今年の目標はいくつかありますが、その一つは、私の最大の趣味といっても過言でない「食べること」を通じての楽しみを生み出していくことになりそうです。

みなさんはどんな1年を計画していますか。
皆さんにとって実りある良い一年となりますように!


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