NYには色々な人がいて、みんな独自の文化や価値観を守って暮らしているので、街中でどんな人に出会ってもビックリすることはありません。
極端な話、服さえ着ていれば、どんな格好で歩いていても、誰も何も言ってくることもないし、特異な目で見られることすらありません。
そんな状態なので、ものすごーく不思議だな、と思うことに出会わない限り、ビックリすることもなかなかないのですが、いまだに謎な人がいます。
その人は、去年同じクラスにいた中国人男性。
見た目はいたって普通なのですが、秘め事がとても多いので、クラスメートの中でも「謎な人」として有名人でした。
そして、年齢はもちろん、プライベートな情報はほとんど明かすことなく、数ヶ月前に母国へ帰国しました。
しかし、その後、驚くべき事実が次々と発覚。
なんと、この中国人男性は、クラスメートの中国人の女の子には、かなり詳細な個人情報を当時から話していたのですが、他のクラスメートには絶対に言わないように、と口止めしていたのです。
私はその中国人の女の子と仲が良かったのですが、クラスメートで毎日会っていたときに、この秘密の数々を教えてもらうことはなく、その中国人男性が帰国した後、その女の子は戒厳令が解けたようで、知っていることを包み隠さず話してくれました。
そして、またまたビックリ。
なんと、その子に聞いた話は、当時その中国人男性が私を含めたクラスメートに話していた内容と大きく異なっていたのです。
・中国の銀行のシステムエンジニアとして働いていた。本業は医者。システムエンジニアはあくまで副業。
・中国においてきた彼女がいる(写真を見せてくれたこともあり)。彼女ではなく奥さん。しかも、NYに一緒に来ていた(奥さんは学校の先生で、NYでもどこかで教えていたよう)。
・年齢は絶対に秘密。これは、秘密のまま。
中国人は、自分と親しい人以外には、かなり懐疑的で、心を開くどころか、積極的に友達になろうともしません。一般的に、中国人同士で固まる傾向が、他の国民よりも特に強いと思います。
なぜ嘘をつく必要があるのか分からないようなことですが、最近、新たな中国人何人かに出会い、彼らの考え方や意見を聞いていると、彼のこの謎な態度も、不思議とちょっとは理解できるような気がしてきました。
先週から今週にかけて起こった、中国人クラスメートのビックリ発言をもとに、次回はその理由を掘り下げていきたいと思います。