NYで驚きの体験 NYに住む

賃貸物件の入居審査で面接に呼ばれるという前代未聞の体験!

新居に引っ越してまもなく2ヶ月が経とうとしています。

新居はもともと2年前まで住んでいたエリアなので勝手を知っているし、私は何よりこのエリアが大好きなので、2ヶ月ですが、もう随分前から住んでいるような気分です。

ただ、ここにたどり着くまでには様々なドラマや事件がありました。
最初の関門が、入居前の面接。

私の担当をしてくれた経験豊富な不動産ブローカーさんも、賃貸で面接なんてとても珍しいです、と驚いていたぐらいなので、私もびっくり。
先日の引っ越しの記事(こちらからどうぞ)にも書きましたが、その当時住んでいたアパートの契約があと半月で切れてしまう、というとギリギリのタイミングでの出来事でした。

アメリカで何度か転職している私は、転職時の面接マニュアルは色々読み込んだ経験がありますが、賃貸物件での面接は初めて。
不動産ブローカーの方も、賃貸での面接はあまり情報がない、ということで、提出書類(年収証明など)の内容はもう一度目を通しておいてください、と言われました。

引っ越して間もない頃のブライアントパーク。今では、芝生は取り除かられ、今月末から始まる恒例のホリデーマーケットとスケートリンクの準備が急ピッチで進んでいます。

 

今回初めて学んだのですが、面白いことに、入居審査の面接と採用面接ではその対応が完全に真逆となります。

アメリカの採用面接では、積極性が鍵で、かなり前のめりな姿勢で臨むことが必要です。
質問一つ一つに対して、的を捉えつつ、具体例をあげながら丁寧に答えることが求められています。
また、面接の最後に必ず、質問はありますか?と聞かれるので、その時には3つ程度の質問をすることが鉄則とされています。
その会社について興味があることを相手に態度で示すためです。

それに対して、アメリカの入居審査の面接では、聞かれたことに限りなく簡潔に答えること、余計なことは言わないこと、が求められます。
また、質問も特にする必要はないようです。
審査の目的はあくまで住人としてふさわしい人か(近隣住民に問題を起こさない人か、生活態度が良識的な人か)ということなので、従順なきちんとした人、ということが面接官に伝われば良いのです。

そして、いざ始まったzoom面接。
面接官は2人。リーダーらしき貫禄たっぷりの年配の女性と、いわゆるニューヨーカーといういでたちのおしゃれな女性。彼女は移動中の車の中からの参加でした。

通常の会社の面接では、"Please tell me a little bit about yourself"と冒頭で言われるので、自分の略歴を述べるのですが、今回のアパートの面接は、面接官が相当物音について気にしているようで、なぜこの部屋に興味を持ったのですか、という質問の次に出てきたのは、「アパートの部屋で家具を置いていない部分の8割はラグやカーペットで覆ってください」というものでした。そして、続いて、このアパートの基本的なルールについて色々教えてくれました(今となっては全く覚えていないのですが、ごくごく普通の事項ばかりでした。ただ、アメリカのように色々な人が暮らす国には、「普通」というものが存在しないので、当たり前というようなことも確認したかったのでしょう)。それぞれのルールを"okay"と笑顔で聞いていたら、またカーペットについての念押しがあり、最後に「ところで、簡単に自己紹介して」と言われました。

和やかな15分だったので、面接は大丈夫だっただろう、と安堵し、週末を迎えました。

面接の最後に2営業日以内にお返事します、と何度も言われたのですが、なんと2営業日が経っても連絡は来ませんでした。
引っ越し業者を手配していた日も数日と迫っていたので、いったん引っ越しを1週間延期することにしました(この時点でまだ面接結果は出ていませんでしたが、細かい事情を話して引っ越し業者に予約をキャンセルされてしまったら困るので、一連の話は伏せて、とりあえず予約だけ変更しました)

この時期、アメリカではあちこちでかぼちゃを見かけます。持つのも大変なこうした大きなものから、手のひらサイズのものまで様々。子供達はこんな巨大なかぼちゃを思い思いの形にくり抜いて家や家の外に飾ります。

 

その当時住んでいたアパートの契約満了日が近づきつつある中で、3営業日目に連絡をもらったときは、既に当初予定していた引っ越し予定日の前日。1ヶ月半の時を経て、私の賃貸物件の申込書はようやく承認されたのです。

この時には、この先にまだ事件が待ち構えていることは知る由もありませんでした(続)


+9

-NYで驚きの体験, NYに住む

© 2024 NYに恋して☆