NYに住む

NYの賃貸アパート探し・実践編

パンデミックが明けてから驚くような高い水準となってしまっているNYの家賃。同時に空前の空室率の低さが続いていることから、良いアパートは瞬く間に市場からなくなっていき、以前からスピード勝負と言われていたアパート探しでさらにスピードが重要となってきています。いくつかの物件をゆっくり比較して決めよう、と思っているうちに、全部成約してしまうという最悪の事態を避けるためには、どうしたら良いでしょうか。

一番重要なのは、自分の中で譲れない条件を明確にしておくこと、です。

絶対に譲れない条件をリスト化しておくことで、物件を見た際の判断のスピードを早めることができます。

前回の記事「NYでの賃貸アパート探しで知っておきたいこと」でも触れましたが、底なしの予算がない限り、NYで自分の理想をすべて満たすアパートは存在しないです。そのため、譲れない条件を自分の中で整理しておくことが大切となってきます。

では、条件リストを作成する際にどのようなことを考慮すればよいでしょうか。

一番重要なことは、治安だと思います。NYでは、中心から離れた場所へ行けば行くほど地下鉄の車内の雰囲気もどんどん悪くなっていきます。そうしたエリアへ住むと、思わぬ事件に巻き込まれてしまう可能性も高まってしまうことから、治安は誰もが最優先事項として考えたほうがよい条件だと思います。

次に、予算。このぐらいの値段で住めたらいいな、という希望予算に加えて、そこからどれだけ足が出ても大丈夫か、という金額を決めておくことで、アパートの検索エンジンでの検索がしやすくなります。

それ以外で考慮すべき事項をまとめてみました。

物件のタイプ:NYは石造りの古い建物も多いです。私は歴史的な建物が好きなので、タワマンスタイルのコンドミニアムよりもCoopやブラウンストーンのような古い建物に好んで住んできましたが、これは完全に好みが分かれるので、どのようなタイプの物件が良いのかは事前に決めておいたほうが良いと思います。

最近急に気温が上がってきたニューヨーク。多くの人たちで賑わう3連休の中日のワシントンスクエアパーク。奥にそびえたついくつかの建物は、典型的なCoopです

ドアマンの有無前回の記事で書いたコンドミニアムやCoopの形態にはたいてい24時間ドアマンがいてくれますので、セキュリティの観点からも安心ですし、何より配達物を受け取っておいてくれるので便利です(アメリカでは時間指定の配達という概念が存在せず、荷物は発送主のスケジュールで届くため、ドアマンがいてくれるとありがたいです)。ただし、ドアマン付きのビルは当然家賃も高めです。

洗濯機/乾燥機が部屋にあるかどうか前回の記事でも触れましたが、NYのアパートは部屋の中に洗濯機と乾燥機がないのが一般的です。部屋の中に洗濯機と乾燥機が絶対必要かどうか、そうでない場合、ビル内にはないとだめかそうでなくても大丈夫か、は考えておいたほうが良いと思います。

エレベーターの有無:小さな建物の場合、階段しかないケースも多々あります(こうした物件はwalk up、と呼ばれています)。エレベーターがない建物の場合、何階まで許容範囲かは決めておいたほうが良いです(個人的には4階以上はかなりつらいのではないかと思います)。

ニューヨークらしいかわいい建物。こうしたアパートはドアマンもいなくてエレベーターもないです。それでも一等地のアパートの家賃は驚くほどの高さ

交通の便:NYの地下鉄は平日夜や週末はダイヤが乱れがちですし、突然止まったり、週末だけ運休ということもよくあります。そのため、2つの異なる路線の徒歩圏内だと良いですが、そうでなくても、通勤や通学のためにどの路線にアクセスしやすいと良いかは考えておきたいです。

バスタブの有無:アメリカ人はお風呂につかる習慣がないため、バスタブがなくてシャワーだけという物件も少なくありません。バスタブがあったとしても日本のようにつかることを目的として作られていないので保温効果は極めて低く、日本のバスタブのような性能は期待できません。それでもどうしてもお風呂につかりたいかそうでなくても大丈夫かは重要な検討事項だと思います。

ペット可能かどうか:既にペットを飼っている人はペット可の物件でないと住めないですが、将来的にペットを飼いたいと思っている人は、引っ越しの際にペット可の物件にしておいたほうが良いです。私は転職とペットを飼いたいからという理由で引っ越しをしたことがありますが、猫を飼う前から猫OKの物件に住んでいたおかげで、大切なソウルキャットと巡り合うことができました。

日当たり:以前はあまり考えたことがありませんでしたが、たまたまロックダウンの時に住んでいた家が窓の小さな西向きの家で昼間でも暗かったことがきっかけで、日当たりも考慮したほうが良いと思うようになりました。

動物にとっても日当たりは重要で、日当たりが良い今の家に住み始めてから楽しそうに外を眺めることが増えています

大体上記のような項目それぞれについて自分の好みを明確にしておくことで、物件を見たときの迷いは減るのではないかと思います。

良いアパートは、ブローカーの人が市場に出回る直前にたまたまその時にアパート探しのお世話をしていたお客さんに紹介して市場に出ないまま決まってしまうこともあれば(私は一度、運よくこのパターンでアパートを借りたことがありますので、割と普通に行われているのかもしれません)、市場に出て数日以内に決まってあっという間に市場からなくなってしまうこともあります。

毎日の生活の拠点となるおうちは慎重に決めたいですが、NYでの物件探しではスピードが命です。最初にいろいろな物件を見て自分なりのイメージを持ち、その上で条件リストを作って良いと思った物件を即決する勢いが大切になってくると思います。

また、物件は日々動いていますので、フットワークを軽くして、週末だけでなく平日でもアポが取れ次第すぐに見に行くということも重要です。

次の記事では、アパート探しに際してぜひ知っておきたいことを応用編としてまとめたいと思います。


+9

-NYに住む

© 2024 NYに恋して☆