この時期、同僚や友人達とは夏休みの旅行先のことで盛り上がるはずですが、今年は、いかに地元で健康に気をつけながら楽しむか、ということにニューヨーカーの意識は向いています。
先日の記事では、ニューヨーカーが週末にこぞって公園に行っていることを書きました。
週末のセントラルパーク。摩天楼と芝生のコントラストがニューヨークらしいです。
それ以外の楽しみと言えば、食べることではないでしょうか。
レストランのデリバリーは、多くのお店がデリバリーチャージを課している他、ドライバーへのチップも必要なので、大した食べ物を頼んでいなくてもあっという間に20ドル(2200円ぐらい)してしまいます。そのため、私を含め、節約も兼ねて自炊している人も多いことでしょう。
Phase 3に入ってからは、屋外飲食が可能となったことで、少しずつ外で家族や友人達と食事を楽しむ人も出てきましたが、この状況での許容度は人により大きく異なるので、合法的には屋外飲食が大丈夫でも、そんなことはご法度という人もいますし、電車やバスに乗ってマンハッタンに行くことも合法ですが、それすらもあり得ない、という人もいます。相手の許容度は話してみないと分からないのですが、許容度が割と違うことが分かった時の一番の折衷方法は、結局会わない、ということだったりしますので、自然と許容度がほぼ同じと分かっている人としか会わなくなる、という独特の現象が生じているのが、このコロナ下での生活。
つい最近、偶然見つけたキューバ料理のお店があまりに素晴らしくて、今日は友人を誘って行って来ました。
ポークサンドイッチ
アメリカとキューバの関係はアメリカの大統領が誰かにより大きく異なりますが、トランプ政権下での渡米は控えた方が良いでしょう。
そんなこともあり、キューバ料理がニューヨークで食べられるのはとても貴重!
路地裏にあるテイクアウトとデリバリーがメインの小さなお店。メニューは、キューバンサンドイッチやキューバの丼物がメインです。それぞれのメニューに簡単な説明が書かれていますが、キューバの工場労働者がよくランチに食べるというサンドイッチなど、ローカル感満載です。
こちらが工場労働者が食べるというキューバの定番サンドイッチ。すごいボリュームです。サンドイッチの横のバナナのような揚げ物は、プランテーンという野菜(バナナのようですが、味がほぼありません)。中南米で有名な野菜で、ニューヨークで知らない人はいないほど有名です)。キューバのコーヒーも絶品でした。
お昼時はお客さんがひっきりなしに訪れ、オンラインでの注文も続々と入ってきているこのお店。Gowanus (ゴワナス)というブルックリンの中でもまだ発展途上の地区にあります。お隣のパークスロープの発展に引っ張られるようにして勢いづいてきたゴワナスは、もともとは運河を基軸に荷物の発着所として栄え、材木置き場など倉庫が立ち並ぶイーストリバー沿いのエリアでした。
こちらがその運河。奥の壁に鮮やかなペイントがあるのが、材木置き場。壁面にlumberと書かれています。
そんなこともあり、以前は危険な場所でもありましたが、近年は、安い地価に引き寄せられるようにアーティスト達が移り住んだり、スタートアップのオフィスができる形で発展。家賃が安いからでしょう。この場所の可能性に賭けて、実力派のシェフ達もお店を開くようになり、パスタとパンが美味しく、いつミシュランの星を取ってもおかしくない実力派レストラン、Runner & Stoneも、この地区にあります。
My Cuban Spotが賢いのは、屋台を少し大きくしただけ、という狭さ。家賃は相当安いことでしょう。今週3度目のランチも絶品で、コロナ下の小さな楽しみとなっています。
もにすごいボリュームなので、消防士さんたちのお気に入りランチスポットでもあるようです。12時過ぎに行くと必ず消防士グループがやってきます。Sex and the Cityでも触れられていましたが、体格が良い消防士さんは女性に人気。ただ、警官と違い、普段街中で見かけることはあまりありません。消防士さんを見てみたい方は、お昼時にこのお店へ (笑)
魚の丼。奥のちょっと焦げたものは、プランテーンを砂糖で甘くして揚げたもの。こちらも中南米の定番料理でニューヨークでもあちこちで見かけます。
★My Cuban Spot