2015年が終わりに近づいた頃、ニューヨーク公立図書館の真向かいで5番街沿いというミッドタウンの一等地に、無印良品のマンハッタン4店舗目のお店がオープンしました。
無印良品は海外では「MUJI」という名で知られていて、マンハッタンでも着実に店舗数を伸ばしてきましたが、家賃も相当高いと思われるこの好立地な場所に、1階と地下1階の広大なスペースのお店をオープンさせたMUJIの強気な戦略は、それだけ消費者の目が厳しいマンハッタンで、MUJIがいかに成功しているかを物語っていると思います。
以前、UNIQLOとMUJIのNYでのビジネス戦略が正反対という記事を書きましたが(こちらからどうぞ)、その当時は、日本よりはるかに高額、そして競合他社も多い日用品を扱っているMUJIのビジネスはNYで流行るのかどうか、個人的には少し懐疑的でした。
しかし、この5番街の新店舗には、いくつも注目すべき点があり、MUJIの底力の強さに気づき、驚いています。
この店舗の一番の注目は、その店舗の広さと展示のおしゃれさです。
こちらが入り口の空間。手前のクッションは、リラックス効果があるようです。
鉢植え空間。手のひらサイズの小さな鉢植えは、マンハッタンの小さな住居にぴったり。私も早速購入しました。
MUJIと同じような商品はアメリカに溢れていますが、どんな家にも合うシンプルなデザイン、そして、使い勝手が良く、性能も良いという日本の製品の強みで、多少値段が割高でも、MUJIの商品は多くのニューヨーカーに気に入られているのだと思います。
競争が激しく店舗の入れ替わりが激しいマンハッタンの地で、日本企業がこうして奮闘している姿を見るのはとても嬉しいですし、MUJIの躍進にこれからも注目していきたいと思います。