アメリカ生活・SOS

アメリカでは言ったもの勝ち?!

アメリカ人と日本人の大きな違いの一つは、表現方法にあると思います。

日本人は、行間を読んだり、空気を読んだり、と細やかな気遣いに長けていますが、アメリカ人には日本人ほどの繊細さがないので、アメリカでは、日本と違い、思ったことはきちんと言葉にしないと伝わらないことも多々あります。

こうしたことを意図してか、日本で目にするアメリカ生活に関する本にはよく、「アメリカ人にははっきり物を言うべき」と書かれていますが、個人的には実はこれは違うのではないか、と感じています。繊細でないといっても、アメリカ人も同じ人間。アメリカ人にははっきり主張しないと、と勘違いして、どんなことでもがんがん言っている日本人を見かけたことがありますが、その方は、完全に先方からの信用をなくしてしまい、以後何を頼んでも全く相手にされなくなってしまいました。

では、どんな言い方がいいのか、という詳細は後日に譲り、今回は、ちょっと驚いた最近の出来事をもとに、どんなことなら言葉にしてもいいのか、を考えてみたいと思います。

アメリカでは事務作業が極めて煩雑なので、クレジットカードの明細に見知らぬ金額が紛れ込んでいる、なんていうことはごく普通に起こります。先月、先々月とばたばたしていたため、クレジットカードの支払いを期日までに行うのを忘れて、利息等が課されてしまいました。それらの支払いは全部終えたはずなのに、今月の請求書に見慣れない利息が載っているのを発見。

何かの間違いだと思い、とりあえずカード会社のアメリカンエクスプレスに電話してみました。
アメリカ企業の中では顧客サービスが良いと言われている通称アメックス。

「変な金額が請求書にあります。」と先方に単刀直入に言うのは良くないと思って(アメリカ人相手だからと言って、ずばずばいうのは禁物です!)、こんな感じで切り出してみました。

私 「最近届いた請求書に見知らぬ利息等があるのですが、ちょっと調べてもらえませんか。」
アメックス 「早速見てみますね。お客様、2ヶ月続けてカードの支払いが期日までに間に合っていなかったので、弊社の規定に基づいて追加の利息がかかっております。」
私 「(利息は全部払ったはずだったのに・・・) そうですか。。。分かりました。」
アメックス。「今回は、弊社からのサービスといたしまして、過去二ヶ月分の利息も含め、全て翌月返金いたします。」
私 「(???)ありがとうございます!」

私から一言も頼んでいないのに、たった一分ほどの会話で、総額50ドルぐらいの利息等が全部取り消しになりました!電話するのは面倒だからそのまま払ってしまおうかとも思ったのですが、思わぬ幸運です。

私の友人は、以前妊婦さんの時に、よく保険会社に問い合わせをしていました。高額医療で知られるアメリカ。妊婦さんの検診ごとの診察代も、保険でカバーされない分は自己負担しなければいけません。できるだけ自分たちの負担を少なくしようとする保険会社の力が強く、病院からとんでもない額の請求書が届くこともよくあったようです。しかし、そんな時、保険会社へ問い合わせをして、交渉すると、請求額を減らしてくれることも一度や二度ではなかったそうです。

別の友人は、毎年のように値上がるケーブルテレビの請求書に疑問を持ち、値上げのタイミングで先方に電話して、元の値段に据え置いてもらっているそうです。アメリカ人によると、値上がったケーブルテレビ代をそのまま払うなんてことをしている人は普通いず、みんな電話で交渉しているそうです。

交渉社会のアメリカ。何でもとりあえず言ってみると良い結果になるかもしれません。こうした日々の小さなことから、アメリカ人の交渉術は磨かれていくのでしょうか。何とも面白い現象です。


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