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アメリカのおかしな不動産ルール

日本とアメリカでは文化や生活習慣の違いから多くのことが異なっています。
そうした違いは、短期滞在する出張や旅行では絶対に見えてこないことだと思います。

今日はそんな違いの中で、不動産にまつわるアメリカの不思議なルールについてお話したいと思います。

NYを舞台にした有名なドラマ、"Sex and the City"で主人公のキャリーが発した「ニューヨーカーはいつも仕事と家、恋人を探している」という名台詞は、ニューヨーカーのことを妙に言い得た言葉ということは、渡米してからすぐに気がつきました。この3拍子が揃った状態を保つのは、ニューヨークではかなり大変なことなのです。

ワシントンスクエアパーク近くのおしゃれなタウンハウス。1階と地下は社交クラブです。マンハッタンのど真ん中、そしてNYの人気エリアでもあるため、小さな小さなスタジオでも4000ドルはするでしょう。

 

その3拍子に「家」が入っているのはどうしてでしょうか。
それは、ニューヨーク独特の不動産事情が大きく影響しています。

ニューヨークで物件を少しでも探したことがある人ならすぐに気がつくと思いますが、ニューヨークの家賃は日本の数倍はするほどに高いです。特に皆が住みたいマンハッタンはそんなに広くはないので、物件は争奪戦です。そのため、古い物件でも日本とは比べ物にならない値段がついているのが現実です。そんなNYの不動産事情についてはこのブログでも何度か書いてきました。(そんな記事は、「ニューヨークに住む」内のこちらの記事をこちらからご覧ください)

今日テーマとしたいのは、物件探しの時のアメリカの不思議なルールについて。
NYでは一般的に、契約終了の1ヶ月前までにリース契約を更新するか否かを大家さんに意思表示することとなります。そして、大家さんはテナントから契約更新をしないと伝えられた場合、次のテナント探しを始めます。通常は不動産ブローカーに頼んで不動産のシステムに物件を掲載してもらうことが最初のステップです(見知らぬ人がテナントとして入居することを嫌がり、自らのネットワークでテナントを探す人もいて、そうしたケースの場合は物件はネットで公にはなりません)。

昔は空き物件は不動産ブローカーしかシステムで見ることができませんでしたが、NYではstreeteasyというウェブサイトを通じて一般個人でも物件を検索することができまs。そして、気に入った物件を見つけた場合、その物件を掲載した貸主側の不動産ブローカーに連絡をして物件を見せてもらうことになります。

streeteasyのウェブサイト。エリアと部屋の数、家賃等を入れて検索をすると、現在市場に出ている物件が全て表示されるというなんとも便利なサイトです。

NYでは人々は一体どこに住んでいるのだろうか、と思われる人も多いかもいらっしゃるかもしれませんが、こんなに賑やかなタイムズスクエアも、ここから1本横に入れば高級コンドミニアムがいくつもあります。眞子さんが住んでいるアパートもここからそんなに遠くないヘルズキッチンにあります。

 

日本では考えられないことと思いますが、物件の内見(英語でshowingと言います)は、なんと、まだ現テナントが住んでいる段階から始まります。私は見せる側、見る側の両方を経験したことがありますが、本人がOKであれば本人不在の時に内見をすることも可能で、これにはいまだにびっくりしてしまいます。

自分が合法的に契約して借りている物件の契約期間が終わっていない間に市場に出された物件を、見ず知らずの人がブローカーと一緒に見に来る、ということが普通に行われているのです。ブローカーが一緒に来るので貴重品がなくなるということはないと思いますが、本人がいなくても内見中はクローゼットや棚なども自由に開けて問題ありません。私はどうしても違和感があり、内見の時は必ず家にいるようにしていましたが、私が過去に内見した多くのケースでは週末ということもあり、本人不在というケースが多かったです。

先日こちらの記事で書きましたが、私が現在住んでいる物件は来月で丸一年で契約が満了となるのですが、大家さんがこの物件を売却することとしたため、すでに我が家は市場に出ています。そして、内見は少しずつ始まっています。アメリカでは若い人でもIT業界や専門職などでかなり稼いでいる人はいますが、一番最初にこの物件を見に来た男性はどう見てもまだ30代前半。両親はNYにいるものの、彼自身は現在はフロリダ在住だそうで、NYに戻ってくることを機に物件の購入を考えているようです。さらっと部屋を見て帰って行かれました。

現テナントとの契約中に内見を始めれば、現テナントとの契約後ブランクなく新規テナントを見つけたり、また、売却の場合は現テナントが退去後すぐに所有権を引き渡すことができるのである意味合理的ではありますが、いまだに慣れないアメリカの不思議な慣習です。


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