NYで働く NYに住む

下積み生活を経てこそ得られる本当のニューヨーク生活の醍醐味

ニューヨークに住んでみたいと夢見る人は多いかもしれませんが、旅行や出張で数日間訪れるニューヨーク、会社が何でもやってくれてやって来る駐在といった形でのニューヨーク生活と違って、実際、夢を叶えるために自力で渡米してニューヨークで生活するのは楽なことではありません。

言語の壁、日本とは比べものにならない高い物価、色々なことが適当な社会、合法的に滞在するためのビザの維持などなど、取り組むことはたくさんあります。

木々の葉が色づく秋の市庁舎周辺。この近くには、タカハチベーカリーというマンハッタンで一番美味しい日系のパン屋さんがあります。

10ドル払ってもまともなランチすら食べられないほど物価の高いニューヨークで暮らすのは、日本のような先進国の人にとっても容易なことではありません。

それでも、ニューヨークには、それを上回る魅力があり、ニューヨークが本当に好きな人にとっては、住めば住むほどその魅力が増し、決して飽きることがないのが、ニューヨークの醍醐味です。

ただ、そこに至るまでの道のりは長く、数年に及ぶこともあるでしょう。それでも、貧乏生活や下積み生活に耐えられた人にこそ、その先に広がる大きな可能性やチャンスを得ることができると私は感じています。

[wpvideo UsFSTOzG ]

地下鉄の駅で歌う女性。きっと、プロを目指しているのでしょうが、まずはこうした地道な活動をしています。

私の会社は世界中にオフィスがあり、以前日本のオフィスの人と会う機会がありました。その人は、海外留学経験があり、ニューヨーク支社に移籍できないかと思っていたそうで、私がニューヨーク支社で働いていると知って声をかけられたのです。

私自身、日本にいた時、ニューヨークとの繋がりを探すのに苦労していたので、何か手助けできたらと思って、その人の履歴書を私の部署のトップに送りました。

日本でたしか4、5年の経験があったその人は、海外での就労経験はゼロ。同じグローバルな会社と言っても、日本とアメリカではやり方も違うし、お客さんと英語でやりとりした経験のないその人は、ニューヨークでは新入社員としてスタートということでした。

ただ、その男性は、それが受け入れられず、結局面接は自ら辞退しました。内心もったいないと思ったのですが、そんなことで渡米を諦めてしまうのであれば、ニューヨークへの想いもあまり強いものでなかったのかもしれません。

本当にニューヨークに住みたいと思うのであれば、下積み生活から始まることを受け入れる必要があると思います。スポーツ選手のような特殊な人を除いて、いきなりニューヨークにやって来て、日本の延長線上でキャリアをスタートした人を私は見たことがありません。

ビザをサポートしてくれる会社があるだけで奇跡のようにありがたいことなので、そのためなら何でもやります、と言った意気込みでいることが重要だと私は思っています。

いつも私にたくさんの刺激をくれる友人とも、昨日そのようなことを話していました。

下積み生活から始まっても、そこからどう抜け出すかは自分次第。すぐに抜け出して自分のやりたい道へと進む人もいれば、ずっと抜け出せずに結局ビザも仕事も不安定、でも日本に帰ってもすることがないからニューヨークに残っている、という日本人も、実はたくさんいます。ただ、唯一言えるのは、ニューヨークという街は、自分の目標に向かってひたむきに努力している人を見捨てることはない、ということです。

私自身、就労ビザのためなら何でもやります!と宣言して、最初の会社に入社して、日本で新人時代にすらやったことのない雑用みたいなことをして、1日の半分ぐらいを過ごしていました。仕事があまりに楽だったので、隙間時間に英語の勉強をしたり、定時に帰ってはステップアップのために勉強したり、健康維持と節約のためにせっせと自炊したり、趣味の活動に精を出したりしていました。もちろん大した仕事をしていないのでお給料も安かったですが、ほどなくして転職する機会に恵まれ、そんな雑用生活から抜け出しました。

私の場合、グリーンカード取得という大きな目標に向かって進むことしか頭になかったので、就労ビザを出してくれた会社があるというだけで、それ以上望むことは何もなく、お給料が低いことも、日本にいた時よりも低い肩書きも、退屈な職務内容も、全く気になりませんでした。

もし、ニューヨークで本当にチャレンジしてみたいという方がいらしたら、ニューヨークは想像以上の経験をくれる刺激溢れる街なので、下積み生活に恐れず、ぜひ飛び込んでいってほしいと思います。その先に広がる無限の可能性を手に入れるために。


0

-NYで働く, NYに住む

© 2021 NYに恋して☆