NYから世界を考える

世界の広さを実感するとき

日本に住んでいた頃、私が日本で生まれ育ち、和食を食べ、日本のテレビやインターネットで情報をキャッチし、日本人と集って生活するというのは、ごくごく当たり前のことで、そうでない暮らしがあるということを深く考えたことはありませんでした

しかし、ここNYへ来ての私の中での一番の変化は、英語を学んだことよりも何よりも、日本の外には、日本とは違う世界が広がっているということを知ったこと

旅行で海外へ行ったときに、自分と違う容姿をしていて、違う食べ物を食べ、違う暮らしをしている人がいるということはなんとなく気づいていましたが、つい日本人だけの世界の中にいると、日本人であり、日本で暮らしていることが当然だと思ってしまっていました。しかし、世界の縮図とも言えるこの街で暮らして、日本の価値観、日本の常識とは全く違う人生の尺度で生きている人がいるということを身をもって体験しているのは、私にとってかけがえのない財産です

新緑が美しくなってきた最近のNY。毎日の徒歩通勤の途中でとった光景。後で気づいたのですが、この家は、昨年にも撮影していてこのブログの表紙にもなっているところです。あまりの偶然に驚いたのですが、時は流れても好みはずっと変わらないのかもしれません。

たとえば、
何よりも強い宗教の力
超がつくほど敬虔なユダヤ教徒のボス。ある日突然、家族そろってイスラエルへ移住して同僚皆はビックリNYでかかえている多数の仕事を、出張ベースでNYへ来ながら、はるか遠いイスラエルからコントロールしています同僚たちは、ビックリしたね、と言いつつも、そんな彼の選択を温かく見守っています

世界各国の料理を堪能できる街NYで、教義に従いひたすらコーシャー料理しか食べない敬虔なユダヤ教徒の人たち。おいしいものを食べるという人生の大きな楽しみの1つを自ら拒否するなんて、と思ってしまいますが、彼らにとってはそんなことよりもユダヤ教の教えを守ることのほうが大切なようです

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意外に近い?!日本人とJewish

男性が女性を好きになり、女性が男性を好きになるということは100%成立しないということ
同性愛者同士の結婚も合法化されたNY毎年5番街で開催されるゲイパレードの華やかさ、ゲイバーの盛況ぶり、ゲイが多く住むことで知られるチェルシーを歩くと、日本での常識はまたしても覆されたような不思議な感じです以前、ゲイの友達に「What's your sexual preference?(男性と女性とどっちが好き?)」と控えめに聞かれてビックリしたことも。

これで私もReal New Yorker?!
ゲイバーで見たものとは・・・

お味噌汁が嫌いな人がいるということ
同僚に、出張にいつもmiso soup & riceを持参していると言ったら、「You are so funny!」と驚かれました。これって日本人だったら理解してくれることだと思うのですが、わざわざ遠方の地でもお味噌汁を飲もうとしているなんて、アメリカ人には信じられないようですしまいに、あるボスには、「I hate miso soup.」と言われてビックリおすしとお味噌汁は万国共通で親しまれている食べ物だと思っていたのですが、どうやらそうではないようです

国際結婚の意外なる壁

この時代に、20代の1年半を過酷な兵役で過ごしているお隣の国の男性人
あまりにも平和な日本では考えられないことですが、お隣の国韓国ではいまだに続く兵役制度。北朝鮮との緊張が続く限り終わらないこの制度は、形式的なものではなく、いざ戦争となったら本気で参戦するための準備としての位置づけの過酷なもの話を聞くにつれ、現代のこととは思えずいつも驚いています。

韓国人男性にタブーな話題
韓国人男性が"Real Man"になるとき

残念ながら全く知られていない日本
日本にいた頃は、仕事柄、そしてなんとなくみんなが読んでいるからという理由で日経新聞を毎日読んでいて、日々日本で起こっているニュースを知らないと遅れているような感覚に陥っていました。しかし、アメリカのテレビから全く流れてこない日本のニュース。日本のニュースを知らずに暮らしている人が世界の大半であると体感したのもNYへ来てからです。

さきほどの家の向かいにあるおしゃれな建物。特に何もない住宅街の中にある路地ですが、おしゃれな家が立ち並ぶこの路地は、私の大好きな場所のひとつです。

そして同僚にある日、私が彼女の人生で出会った最初の日本人だと言われてビックリしましたが、たぶん私の部署の人たちの中で同じことを思っている人は他にもたくさんいるはずですそんなことからも、昔は当然だと思っていた「自分が日本人であること」はいろんな偶然が重なった結果であり、実はとても深い意味があり、その意味とは何だろう?なんてことを考えるようになりましたそして、私が日本人としてこの街でできることに全力を注ぎたいと思う毎日です


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