アメリカでオリンピックを観戦してい何より不便なのは、日本人の映像がなかなか映らないこと。
女子モーグルも、3人そろって決勝に進出し、そのうち2人で金銀を独占したカナダの3姉妹、そして銅メダルを獲得した過去2大会での王者である米国人選手にばかりメディアの注目が集まり、上村愛子選手の映像は、かろうじて競技のみは放映されたものの、得点発表の場面や本人へのインタビューが映ることはありませんでした。
そして、男子フィギュアも、アメリカ人2選手とフィギュア界の王者として知られているプルシェンコ選手の報道ばかり。プルシェンコ選手が棄権を表明したシーンは何度も放映されていました。
その一方で、史上初のSPでの100点超えをした羽生選手の映像は、滑っているときの姿が1度放映されただけ。あまりの美しい完璧な演技に、レポーターも「すばらしい!」と連呼していましたが、その後プレーを再度放映したり、インタビュー場面を映したりすることはありませんでした。そして、今夜のゴールデンタイムになっても、アメリカ人選手が多く出場しているアルペンスキーや他の競技の放映に終始していて、まだフリーの演技を放映してくれないので、まだかまだかと待っています。ニュースで羽生選手の金メダルという結果を知っていても、やはり実際の演技が早く見たいです。
羽生選手は、もともとメダル候補として注目されていたので、メディアや周りからのプレッシャー は図り知れません。そんな中で世界の頂点に立たれたのは、本当にすばらしいことだと思います。羽生選手、おめでとうございます。
そして、アメリカでのオリンピック報道で、もう一つ日本と違うのは、得点の表示方法。
日本では、それぞれの選手の得点をそのまま表示していると思いますが、こちらでは、その時点での首位の選手の得点はそのまま表示されるものの、2位以下の選手の得点は、首位の選手から何点離れているかという形でマイナス表示されます。アメリカ人は数字が苦手なので、こうした表示のほうが分かりやすいのかなとも思いますが、少し不思議な感じです。