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オフィスへ戻りたくない人の本当の理由

やっとコロナも収束に、と思っていた矢先にオミクロン変異種のニュースが世界中を駆け巡っています。
ニューヨークでも早くも数人の感染者が確認されたようで、ホリデーシーズンを前に予断を許さない状況となってしまいました。

なんでも大きなアメリカでは、クリスマスツリーも巨大。写真右手のビルの改札と比べると、このツリーの大きさが際立っています。

 

長引くパンデミックで人々の生活スタイルは大きく変化し、それに伴って考え方や生き方が多く変わった人も多いと思います。
パンデミックをきっかけに今の会社にい続けて良いのかと真剣に考える人が増えたようで、日本で転職エージェントを経営している友人は仕事が1.5倍となりパンデミックにも関わらず過去最高益となったようですし、日本トップクラスの霊能者の友人はパンデミックになってから恋愛相談より仕事の相談がはるかに増えたと話しています。

アメリカのメディアでもしばしばキャリアについてのことが話題となっています。

短い人生、自分が本当に情熱を注げることに取り組もうと、会社を辞めた人。副業という形で自分の夢を形にしようとしている人。
新しいことに寛容なアメリカはもともとスタートアップ企業が育ちやすい土壌があり、そうしたことも多くのスモールビジネスの立ち上げを後押ししていると思います。

以前こちらの記事で、会社は社員をオフィスへ戻そうと必死になっているという話を書きましたが、完全にリモートワークを続ける会社もある一方で、「ハイブリッドワーク(hybrid work)」という形で、週の半分は出社、残りは在宅勤務というスタイルの会社も増えているようです。

仕事自体はパソコンさえあればできるかもしれませんが、モチベーションの維持、社員の仕事の管理、部署のメンバーとのコミュニケーションなど、完全にリモートワークというのはいろいろなところで弊害が生じていることも事実です。

ニューヨークでは随分前から路上でPCRテストが簡単に受けられるようになっていますが、最近は寒いのでこんなテント方式。

 

一方で、リモートワークがなくなったら困るという人がいるというニュースも随分前に耳にしました。
なんと完全リモートワークになったことを利用して、2つのフルタイムの仕事を兼務している人がいるようです。
どのようにしてそんな器用なことが可能なのか分からないですが、2つのパソコンを同時に立ち上げて、2社の仕事を同時進行で進めているそうです。一つの会社の電話会議が長引いてもう一つの会社の電話会議に遅れてしまったときには、リモートであることを逆手にとって、インターネット回線の不備で遅れてすみません、となんとかやり過ごしているようです。
記事によると、どちらもそれなりのお給料のれっきとした仕事。そのため、こうして器用に収入を増やした人は、オフィスへ戻ることになったらどちらかの仕事を手放さなければいけないため、オフィスへの復帰には反対していると記事には書かれていました。

また、リモートワークでどこからでも働ける状況を利用して、数ヶ月間、airbnbを使って国外や別の州で暮らしていた友人もいます。
仕事がとても忙しく週末しかゆっくりできる時間はなかったようですが、それでも全然違う場所で暮らすのは気分転換に楽しそうです。
ハイブリッドワークや完全オフィス勤務へとなってしまうとこうしたこともできなくなってしまいます。

夏にブライアントパークの横で見かけた究極の自由人。旧式タイプライターで「人生のストーリー」を1分で打ってくれるそうです。こんな仕事スタイルなら世界中どこでも暮らせそうです。

 

一人一人事情は異なりますが、世界規模で「働き方」改革が起こっていることは間違いありません。
今後はコロナと共存する時代になるとも言われていますが、早くコロナの話題がなくなる時が来ることを願ってやみません。

我が家のマンション前。スタッフが気を利かせてホリデー仕様にしてくれています。


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