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コロナ下で奮闘するニューヨークのフードビジネス

コロナによりどの業界も大きな影響を受けていますが、ニューヨークでよく話題になるのは、飲食店業界。ニューヨークには、家族経営で何代にも渡って続く小さな商店のようなビジネスから、朝の通勤客のニーズに応えるために夕方早々にお店を閉めるコーヒーショップ、観光客の需要に大きく依存した観光地近くのレストラン、地元ニューヨーカーに愛されてきたお店、そしてあらゆるジャンルのミシュランの星付きレストランなど、多様なお店があり、その数は数え切れないほど。毎月雨後の筍のように新しいお店ができては消え、ということが繰り返されてきました。

現在、飲食店業界は、テイクアウトとデリバリーのみ。そのため、スタッフへ払う時給などを考慮すると採算が取れないとして、完全休業を続けているお店もあれば、こんな状況下でも家賃は払い続けなければいけないので、なんとか資金を捻出しようと、臨機応変にこの状況に対応しながらお店を続けているところとに二極化しています。トランプ大統領が発表した中小企業への補助金制度では、従業員が500人以下の会社について、社員をそのまま雇用し続けることを条件に、2ヶ月分の人件費は、国から補填されることになりました。申請が通るまで一次的に休業し、補助金を受け取って営業を再開したところも多くあります。

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おしゃれ地中海料理のレストラン。最近、お店の入り口を利用して、こんなサービスを。人形がマスクをしているのにも注目です(笑)こんな風にしてカクテルを売っていたらつい買ってしまいますよね。

レストランやカフェは店内へのお客さんの入店を極力制限するために、あらゆる工夫をして、従業員とお客さんの健康を保ちながら営業を続けている様子を多く見かけます。また、さすが自由な発想のニューヨーク。お店のPRにも創意工夫と涙ぐましい努力を感じます。

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長蛇の列の先にあるのは、バー。ニューヨークでは屋外でのアルコールの摂取は禁じられています。ただ、今はなんとか収入を確保しようと、テイクアウトやデリバリーにもアルコールメニューが登場。今までは全く見なかった光景です。

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列の先には、こんな形で注文カウンターが。ここで注文、支払い、商品の受け取りを済ませます。

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コロナ直前にオープンしたパン屋。お店の入り口は閉じて、この窓で全部やりとりをしてきました。ニューヨークで一番美味しいのではないかと思うぐらいのレベルの高いパンの数々で、地元の人の胃袋を掴み、いつ行っても行列。

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私がたまに行くクレープ屋。小さな店舗なので、店内の入店数を制限して対応しています。

 

コロナでできることは限られていても、その中でできることを着実に行い、ユーモアも忘れない。そんなニューヨークは、コロナ明けに向かって着々と動き始めています。

 


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