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天才くんと語るこんまりからテルアビブまで

私をNYへ移住させるまで駆り立てたNYの魅力は何ですか、と聞かれることが度々あるのですが、そんな時に、私はいつも、「ニューヨークの大きな魅力は、日本では知り合えなかったような人と知り合ったり、日本ではできないような経験ができることです。」と答えています。

日本に住んでいて、遠いNYでの生活に思いを馳せている頃には、ただNYに行きたい、直感的に自分にはNYが合っている気がする、という思いしかなかったのですが、NYでの生活が始まり、そしてその年数が長くなるにつれ、私がNYに魅せられている大きな理由の一つは、いつもここに行き着くと思います。

先日、渡米以来の親友くんと久しぶりにごはんに行きました。
この彼は、私が人生出会った人の中で間違いなく一番頭が良い天才くんなのですが、自分が相当頭が良いということに気付いている風でもなく、雰囲気はいたって気さくで性格も良いという天から二物をもらったような人です。

そんな天才くんとの出会いは、忘れもしない2009年秋。渡米間もない私が右も左も分からず、必死に生きていた頃のことです(どうやって出会ったかは、こちらからどうぞ)。

ルーマニアで生まれ育った友人は、社会主義を推し進めて他国に勝つためには教育が重要という政府の方針のもとで、超高等教育を受けてきたそうですが、その中でも群を抜いて優秀な友人は、なんと高校時代に2年連続で国際化学オリンピック銀メダル受賞という、普通では考えら得ないような偉業を成し遂げています。

久しぶりに会ったので、友人のアルゼンチン旅行の話から始まり、最近どうしてる、といった近況報告。

そして、私が今年に入ってからハマっているこんまりの片付け術の話をすると(さすが、友人は既にこんまりメソッドはもう知っていました)、彼女のメソッド、理解できない部分もあるんだよね~と話す友人。日常生活では、例えばトイレの詰まりを直す棒(ニューヨークには古いビルが多いので、トイレはビルによっては詰まることが多く、詰まり防止用具を備えている家もよくあります。)とか全くときめかないけど、1年に1回ぐらい必要だから持っていなきゃいけないし、と話していたので、「そういう物はあくまで目につかないクローゼットに置いといたりすれば良くて、こんまりメソッドは、そういう絶対必需品以外の話をしているんだよ。」と話すとなるほどね~、やっと理解したよと話が終わり、その後は、邪馬台国論争から日本特有の非効率性、ルーマニアの在外者投票制度の矛盾から日本の選挙キャンペーンでは政策はあまり表に出ず、なぜ候補者の名前しか連呼されないのか、グーグルであるデパートを検索すると、検索結果の最初にそのデパートが登場するのに、なぜそのすぐ上にそのデパートの広告が現れるのか(なぜデパートは自分のデパートが検索結果で1番上位に来るのが分かっているのに、そのすぐ上の広告枠をあえて買わなければいけないのか、)なんていうところに話は及びました。

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先週は、マンハッタンで何回かこんまりの講演会が開催されました。こちらは、アメリカの有名書店Barnes&Noble(日本で言うと三省堂のような書店)のユニオンスクエア店での講演会のお知らせ。仕事のため行けなかったのが残念。。。

その後は、最近お互いにテルアビブ在住のイスラエル人と働いているという共通点から、イスラエルやユダヤ社会の話へと話題は広がり、私がテルアビブに言ってみたいと話すと、友人は、イスラエルには対立関係にある近隣諸国からミサイルが頻繁に打ち込まれていて、それを撃ち落とすためのIron Domeという特別な迎撃装置がテルアビブにはあるから、安全面は気をつけたほうがいいよ、なんていう話を教えてくれました。

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ニューヨークは居ながらにして、世界情勢が分かる場所です。先週末はタイムズスクエアで、サウジアラビアの人たちによるデモが行われました。

この友人がすごいのは、話題の引き出しが多く、そして各話題についての知識量が半端ないことです。また、大学時代の豊富な勉強量(友人はアイビー・リーグの名門、コロンビア大学で日本経済や日本語を副専攻としていました。)から、日本関連の話題にも、政治から経済、旅行、社会問題と何でもついてきてくれて、かつ、私が気づかなかったような鋭い視点による洞察を展開してくれます。こんなにいつも興味深く、そして考えされるような話題を提供してくれる友人はなかなかいないと思いますし、友人の天才ぶりにはいつも驚かされているのですが、そんな友人を持てるというのは、NYの大きな魅力だと思います。


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