この間、立ち上げたコーナー、「アメリカ生活・SOS」では、最初の話題として、日本とアメリカの一番大きな違いである「目標達成型思考」について書きました。
こちらからどうぞ
オフィス編で終わっていて、次回はスクール編の予定でしたが、ちょっと予定変更して、今日はこのテーマについて考えたいと思います。
これも、日本人がアメリカに来て、大きく戸惑うことの1つです。
それは、「時間に対する考え方」。
私が、つい最近友達(アメリカ生活が長いヨーロッパ出身の友達)と交わした、面白い会話を紹介したいと思います。
私「大学時代、南米出身の友達がいたんだけど、すごいlazyだったよ~。無断で約束に30分以上遅れてきたことあったし」
友人「えっ、それはlazyじゃなくて、my paceだよ。」
私「でも、30分も何も言わずに遅刻するなんてあり得ないよー」
友人「そうなの?!」
私「そうじゃない?」
友人「アメリカでも、ヨーロッパでも、時間を守るってそんなに重要じゃないよ。30分の無断遅刻は普通にありうるよ。」
私「えっ、でも30分も連絡つかなかったら不安になるじゃん。」
友人「そうかなぁ。来るまで待ってればいいんだよ。」
私「でも、本とか持ってたらいいけど、何もなかったらすごく暇だよ。」
友人「そしたら、缶ジュース飲んだりとか、近くのお店をちょっと見たりとか。」
私「えーっ、でも見たいお店とかなかったらどうするの?」
友人「そのときは、今生きているこの瞬間を楽しむの。」
私「いつ来るか分からなかったら、会えないこととかもあるじゃん?」
友人「うん、あるよ。」
私「えー、そうなの?!」
私「日本では、時間を守るってとても重要だって考えられているから、逆に時間に遅れてくる人は、相手のことを大切な友達と思っていないってことにつながるよ。」
友人「日本人が時間に正確なのはよく分かっていたけれど、時間を守るってそんなに重要だったんだ!じゃあ、本当は昨日会うはずだった約束を今日に突然変更したのってすごく失礼なことだったんだよね。ホントゴメン。。。それに、今までいろんな日本人に失礼なことしてたことになるかも。どうしよう。。。」
私「でも、ここはアメリカだから、相手が日本人でも、アメリカ流時間感覚でいいよ。だって、私が違う文化の中にいるんだから、その国の文化に合わせるべきだと思うし。でも、NYでも、日本人同士は、日本の価値観で交流するよ。場所は変わっても、根は日本人だから。」
友人「待ち合わせに遅れても、急がなくていいからね。Take your time」
私「私今日ちょっと遅れたけど、そのとき急がなきゃって走ってたよ。」
友人「えっ、そうなの?」
私「こっちに来て気づいたんだけど、こっちの人って誰も走ってないよね。日本だと普通に走ってる人いたし、私も時間に遅れそうになったら必ず走ってたんだけど、それをこっちでしてたら、すごい変な目で見られちゃった。しかも、たまにSlow downとかDon't worryって声かけられちゃうんだよね。」
友人「そうだよ。だって、走って車にひかれちゃったりしたら、それこそ一大事じゃん。」
私「でも、遅れちゃいけないから走るってもう無意識の行動だから、こっちに来ても治らなそう。」
友人「笑」
全然かみあっていないこの会話、日本人と欧米人の時間感覚の違いをよく表していて、とても面白いと思います。
そして、この欧米流の時間への概念を知っていると、今まで不可思議だったことも解決されますが、でもこの時間感覚は不思議でなりません!
次回は、もう1つ起こった面白い会話を紹介したいと思います。