NYで驚きの体験

恐るべしアメリカ人の数学力

アメリカ人は数学が苦手、とは日本でよく言われることだと思いますが、そうはいっても、日本の数学がハイレベルだから、それと比べてたら「苦手」と表現されてしまうだけなのではないか、とずっと思っていました。

日本では、文系でも高校で数学は勉強するし、数Ⅱ・Bまで学習したら、ベクトルや微分積分等々、かなり細かいところまで要求されますよね。
でも、こちらへ来てから、どうやらアメリカ人は本当に数学が苦手らしと思い始め、今日その思いをさらに強くしました。それは、もはや「苦手」ではすまされない、日常生活に支障をきたすのではないか、と思うぐらいにかなりひどいレベルです(もちろん、あくまで一般論なので、中にはすごく得意な人ももちろんいると思いますが…)。
まず、驚くのは、アメリカの店員さんがくれるおつりのいい加減さ。

たとえば、おつりが18セントのように端数だった場合、間違いなく20セント返ってきます。

18セントにするには、10セント1枚、5セント1枚、1セント3枚と計5枚のコインをレジからとらなければいけませんが、20セントだったら10セント2枚で済みます。

単に正確なおつりを渡すのが面倒くさいからなのか、それとも、数字への感覚が鈍いからなのかはいまだ定かではありません。(ただ、端数のときは必ず切り上げてくれるので、お客さんが損することはないです)
でも、これを1日に何人ものお客さんに行って、それが積もりつもって1年分になったら、けっこうな額に達してしまうと思うのですが、たぶんそんなことを気にしている人はいないのでしょう。
また、日本だったら、700円の物を買うときに、あえて1000円出すと100円玉3枚のおつりがきてしまうので、小銭が増えるのを避けるために、1200円だして500円玉のおつりをもらうといったことをすることもあると思いますが、アメリカではそんな支払い方をする人は誰もいません。

おつりを見越して、小銭が増えないように支払おうとすると、店員さんは必ずパニックになって、「端数ぴったりか、もしくはお札だけ出して」と無言のメッセージを送ってきます。
以前語学学校の見学に行き、学費を見積もってもらったときも、説明と営業担当のお姉さんの試算方法が全然違って、「こうじゃないかしら?」と計算結果を見せたら、あっさり「そうだったわ。」と言われたことも。計算といっても、単純な足し算です。。。


SOHOの目抜き通りBroadway沿いのスタバ。SOHOでは、スタバもおしゃれです。そして、今日はスタバで驚くべき事件が…。

ベーグルとオレンジジュースを買おうとしたのですが、オレンジジュースをコーヒーに変更しました。

しかし、店員さんはレジにオレンジジュースも打ち込んでレシートも打ち出してしまった後だったので、おつりで調整してもらうことに。

・ベーグル3ドル、コーヒー2ドル、(キャンセルした)オレンジジュース3ドル、

・私が支払った額 20ドル
この3つを全て買ったら計8ドルでおつりは12ドル。

でも、オレンジジュースはキャンセルしたので、私のおつりは15ドルになることは明らかですが、なんと店員のお姉さんから渡されたおつりは9ドル。なぜか12ドルからキャンセルしたオレンジジュース3ドル分をひいてしまっているのです。
「私のおつりは15ドルだと思うのですが」と言っても、「キャンセルしたんだから、おつりからその分ひかなきゃ。」と主張し続ける店員さん。正しい計算方法を示そうとしても、Listen!I'm confident.」といってらちがあきません。

面倒になり全部買ってしまおう!と思ったのですが、1度にそんなに飲めないし、英語で交渉するいい機会だと思って、お姉さんを説得することに。しかし、しまいには困惑してマネージャーにまで相談し始めたお姉さん。マネージャーは、正しいやり方を説明するのが面倒くさかったのでしょう。

突然私に20ドル返して、「Take it out.」と言って、全部タダにしてくれたのです。

こんな簡単なことなのにタダは悪いな~、と思って立ち止まったのですが、「いいわよ、いいわよ。」と言うので、ごちそうになってしまいました。
こんな簡単な計算でパニックになってしまう店員さんを雇うとは、お店にとってもリスクが高いと思うのですが、アメリカの店員さんは、そんな人だらけです。


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