今週末の大きな話題といえば、金曜日から土曜日にかけてのオバマさんと2人の娘たちのニューヨークへの1泊旅行でしょう。
金曜日早朝、私の通勤経路には、その前の日の夜にはなかったNYPDと書かれたフェンスやブロックがきれいに並べられ、路上駐車していた車は一斉になくなっていて、誰か大物が来るのではないかと思っていたのですが、それは、オバマさんと娘たちでした。
17歳の長女マリアさんと14歳の次女サーシャさんは、徐々にオバマさんよりも友達と過ごす時間が多くなっているようで、少し寂しくなったオバマさんが自ら発案したのが、この異例のニューヨーク弾丸旅行だったようです。
そして、サーシャさんの二人の女友達も、この旅行に同行しました。
今回のニューヨーク訪問は、夕方、プライベートなファンドレイジングイベントがあったことを除き、完全に私的訪問。
そのため、ホワイトハウスから旅程が公式発表されることはありませんでした。
調べてみると、どうやらこんな旅行だったようです。
7月17日(金)
夕方 エアーフォースワンでニューヨークに到着。
夕食前 オバマさんの熱い支援者たちによるプライベートなファンドレイジングイベントに参加。驚くことに、このイベントは船会社を所有する富豪が開催したもので、イベント参加費が一人33,000ドル(1ドル100円換算で330万円)。30人しか参加しない小規模な会だったにも関わらず、たった一晩で1億円も集まったようです。ぽんっと330万も出せる人が普通にいるマンハッタン、恐るべしです。
夕食 グリニッジビレッジにあるイタリアンレストランCarboneで、娘とその友人たちと。
夕食後11時ぐらいから 移転して新装オープンしたWhitney Museumの館内ツアー(美術館の営業時間後)
0時ぐらい ホテルに帰宅
7月18日(土)
11時半 ホテルをチェックアウト。
ブランチ前 セントラルパークを軽く散歩。
ブランチ グラマシーにあるUpland(カリフォルニア料理)にて。
ブランチ後 ミュージカル"Hamilton"を鑑賞して帰宅。
オバマさん訪問時のニューヨークの警備は、当然ながら驚くほど頑強で、行動圏内2ブロックぐらいの道は縦横封鎖。
オバマさんが通る前後の時間は、車だけではなく、人も歩いてはいけません。そして、たくさんのパトカーや警官がうろうろしていて、異様な雰囲気です。
今回のオバマさんの訪問場所は、私にとってニューヨークで身近だったり、思い出深いエリアばかりで、広いニューヨークの中の偶然とも言える出来事で、なんとも不思議な気がしました。
公務でニューヨークに来るときには、いつもプラザホテル(セントラルパークの南東に位置する格式高いホテル)やウォードルフアストリアを利用するオバマさんですが、今回はプライベートな旅行だったので、その滞在先は、Tudor Hotel。
国連の近くにあるヒルトン系列の古くて小さなホテルです。
小さな入り口一つしかなく、また、マンハッタンの東、国連の近くに位置するホテルなので、警備がしやすいということも考慮されたのではないかと思います。
大統領の任期が終わった後のオバマさん一家の居住場所として、ニューヨークは有力候補のようです。
そんなオバマさんたちにとって、今週末は、充実した週末だったことでしょう。
いずれ、ニューヨークの街でオバマさんたちを見かける日も来るのでしょうか。